デザインフェスタ

デザインフェスタ



デザインフェスタは、東京都江東区有明の東京ビッグサイト(東京国際展示場)で、年2回開催される大規模なアートイベントです。1994年に始まり、主催はデザインフェスタ有限会社です。5月と11月頃に開催され、これまでに40回以上を数え、毎回1万人を超えるアーティストが集まります。

概要



デザインフェスタの最大の特徴は、オリジナル作品であれば、誰でも審査なしで出展できる点です。そのため、絵画、イラスト、雑貨、ファッション、工芸品、写真人形音楽、パフォーマンスなど、非常に多岐にわたるジャンルの作品が展示されます。2011年頃から、よりオリジナルデザインに特化したイベントへと転換し、版権物のモチーフの使用や、巡回演奏、占い、健康食品などの出展が禁止されました。また、主催者側のルールも厳格化されました。2012年のvol.35からは、「デザイン・フェスタ」から「デザインフェスタ」へと名称が変更されています。

毎年8月には、「真夏のデザインフェスタ」というイベントも開催されています。これも同様に、アートに関する題材で、オリジナルの作品であれば誰でも出展可能です。

出展形式



2023年現在、出展形式はアーティストやハンドメイド作家の多様なニーズに合わせて7つの形式があります。

明るいブース:通常の照明環境のブース。
暗いブース:照明を落とした暗い雰囲気のブース。
ワークショップ:参加者が体験できる形式のブース。
ライブペイント:その場で作品を制作するパフォーマンス。
ショーステージファッションショーや音楽パフォーマンスなどが可能なステージ。
パフォーマンス:演劇やダンスなどのパフォーマンスを行うスペース。
フード:飲食物を販売するブース。

主なエリア



デザインフェスタは、東京ビッグサイトの複数のホールやエリアで開催されます。

ブースエリア:西1~4ホールに約4,400ブースが設置されます。西3ホールには、照明を落とした暗いエリアも設けられています。過去には、ミニライブペイントブースやキッズエリアも設置されていました。
シアター:4F西4ホールの暗いエリアに設置され、300インチの大型モニターでの映像上映やパフォーマンスが行われます。
ショースペース:1Fアトリウムスペースで、ファッション音楽、ダンスなどのパフォーマンスが披露されます。
ライブステージ:1F屋外エリアに特設ステージが設置され、バンド演奏が行われます。
レストラン&カフェバー:4F、1F、ライブステージ周辺に、各国料理を提供する13~15店舗が出店します。

開催履歴



デザインフェスタは、長年にわたり多くのアーティストに発表の場を提供し、来場者を楽しませてきました。しかし、過去には不祥事や食中毒事件なども発生しています。

不祥事



「デザイン」の定義違いによる出展拒否



2019年5月開催の「デザインフェスタvol.49」では、開催直前に一部の出展者に対し、「他から手を加えられる事の無い完成品」でない作品は出展不可とする通知がありました。この通知は、キット形式での販売やパーツ単位での販売を不可と解釈され、多くの出展者が参加を断念せざるを得ませんでした。主催者側は転売を懸念したためと説明しましたが、参加費の入金締め切り後、開催直前の通知であったため、批判を浴びました。

食中毒



焼き菓子店による食中毒事件



2023年11月開催の「デザインフェスタvol.58」では、出展していた焼き菓子店「Honey×Honey xoxo」が販売したマフィンを食べた参加者から、体調不良を訴える声が相次ぎました。厚生労働省は、このマフィンを「健康への危険性の程度:CLASS I」に分類し、リコールと返金が実施されました。このマフィンによる健康被害は死に至るものではないとされています。なお、同じブースで販売されたマフィン以外の焼き菓子には健康被害の報告はありません。

回収対象の約3000個のマフィンのうち、約851個が回収されました。出展者は、回収・返金対応の窓口であったSNSアカウントを削除し、その後、謝罪と説明のためのウェブサイトを開設しました。その中で、店舗が既に閉業しており再開の予定がないこと、偽サイトが存在することなどを公表しています。

外部リンク



公式ウェブサイト
デザインフェスタ (@designfesta) - X(旧Twitter)
デザインフェスタ (designfesta.tokyo) - Facebook
デザインフェスタ (@designfesta) - Instagram
* デザインフェスタ - YouTubeチャンネル


デザインフェスタは、多くのアーティストが自己表現を行う場であり、来場者は多様なアート作品に触れられる貴重なイベントです。過去の不祥事や食中毒事件は教訓として、今後の運営改善に期待されます。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。