デジタル大図鑑

『デジタル大図鑑』は、1999年4月10日から2002年3月16日までNHK教育テレビジョンで放送されていた、小学校向けの学校放送番組です。この番組は、NHKが過去に制作した「生きもの地球紀行」など、様々な自然や生物に関する番組の中から、特に選りすぐりの映像をコンパクトにまとめ、1回あたり5本ずつ放送するという形式で展開されました。

番組のテーマ曲は、作曲家の杉本竜一氏が担当しました。親しみやすいメロディーは、子供たちの学習意欲を高めるのに一役買ったと言えるでしょう。

『デジタル大図鑑』の放送終了は、2002年度から学校週5日制が完全実施されたことが大きな要因として挙げられます。この制度変更に伴い、土曜日の学校放送枠は大幅に縮小されることになりました。具体的には、午前9時から9時30分までの「幼稚園・保育所の時間」の本放送と再放送の2枠のみが残され、他の番組は終了することになりました。

さらに、2003年度には土曜日の学校放送枠は9時から9時15分の1枠のみとなり、2006年度をもって完全に廃止されました。これは、学校教育におけるメディア利用の変化や、子供たちの学習スタイルの多様化といった背景があったと考えられます。

番組のナレーションは、玄田哲章さんと鶴ひろみさんが担当しました。お二人の温かみのある声は、番組の魅力をさらに引き立て、子供たちが映像に集中できるようサポートしました。

『デジタル大図鑑』は、子供たちが自然や生物に興味を持つきっかけを作り、映像を通して知識を深めるのに貢献した番組でした。また、学校放送の変遷を語る上で、重要な役割を果たした番組の一つと言えるでしょう。

放送時間

放送時間は日本標準時で、別の時間帯での再放送も行われていました。

外部リンク

* デジタル大図鑑 - NHK放送史

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