デジモンワールド2
バンダイがPlayStation向けに展開したビデオゲーム『デジモンワールド2』は、2000年7月27日に前作『デジモンワールド』の続編としてリリースされました。シリーズとしては第2弾にあたりますが、他の関連作品を含めると第4弾に位置づけられます。
本作は、前作『デジモンワールド』や後続のシリーズとは、物語の展開やゲームシステムにおいて直接的な繋がりを持たない独立した作品です。前作で中心的な要素であった「デジモンの育成」における食事、トイレ、睡眠といった要素は廃止され、代わりに「レベル制」が導入されています。これにより、デジモンが寿命で死ぬことはなくなりました。
冒険の舞台は、現実世界ではなくデジタルワールド内部にある街と各エリアです。この世界では、長年にわたり人間と「ビースト」と呼ばれる凶暴なデジモンとの間で争いが続いていました。ビーストたちは「ワームホール」と呼ばれる多数のダンジョンに潜伏し、人間社会を脅かしています。対する人間たちは、「デジタル・シティ」などの堅牢な街を築き、繁栄を享受していました。人間側は、悪のデジモンに対抗するため、3つの「ガードチーム」を結成し、都市の防衛にあたっています。主人公は、そのいずれかのガードチームの一員として、一流の「ガードテイマー」となるべく訓練の最終段階に挑むことになります。
ゲームは、プレイヤーの拠点となるドーム（街）と、探索の場であるダンジョンを行き来することで進行します。ドームでは、冒険に必要なアイテムの売買や、相棒である探索車両「デジビートル」の改造・強化を行います。ダンジョン内は、ローグライクゲームのような構造になっており、最深部を目指し、待ち受けるボスデジモンを倒すことが目標となります。
戦闘システムは、最大3対3での「多対多」バトルが特徴です。主人公は常に1体から3体のデジモンを連れて移動し、バトル時にはあらかじめ設定した3体が戦闘に参加します。敵も最大3体のパーティを組んで現れます。戦闘は、参加しているデジモンたちの「すばやさ」の順に、それぞれが1回ずつ行動を選択するターン制で進行します。選択可能なコマンドには「わざ」「どうぐ」「にげる」などがあります。バトルに勝利すると、経験値と賞金を獲得できます。味方のデジモン全てが戦闘不能になると敗北となります。
本作に登場するデジモンの種類は非常に豊富で、パートナーとして育てられるデジモンの数は、歴代『デジモンワールド』シリーズの中でも群を抜いています。幼年期は存在せず、成長期以上のデジモンを育成できます。前作との大きな違いは、デジモンが寿命で消滅しない点です。デジモンはバトルで得られる経験値によってレベルアップし、成長していきます。特定のレベル（Lv.11で成熟期、Lv.21で完全体、Lv.31で究極体）に到達すると進化します。しかし、1体のデジモンの成長には限界があります。そのため、別のデジモンと「ジョグレス」（合体）を行うことで、一つ下の世代（異なる世代の場合はレベルが低い方のデジモンの1つ下）のデジモンへと退化させ、再度レベルアップさせて育成し直すことが可能です。これにより、親デジモンよりもさらに高い能力を持つデジモンを育て上げることができます。（成長期デジモンはジョグレスできません）
プレイヤーの移動手段であり、デジモンをデータ圧縮して運搬する探索車両です。ダンジョン探索時に使用します。パーツを交換したり改良を施したりすることで性能を向上させることができます。
本作は、PocketStation向けの『ポケットデジモンワールド』シリーズと連動が可能でした。PocketStationに保存されたデジモンデータを、PlayStationのメモリーカードスロット経由で『デジモンワールド2』へ連れてくることができます。
ゲームの舞台はディレクトリ大陸、ファイル島、そしてカーネルゾーンといったエリアに分かれています。各エリアには「ワームホール」と呼ばれるダンジョンが点在し、プレイヤーはそれらを攻略していきます。
主要な登場人物には、プレイヤー自身である主人公の「アキラ」（名前変更可能）、ライバルの「ベルトラン」、仲間の「リンリンシャオ」がいます。彼らは主人公と同じガードチームに所属します。他に、それぞれのガードチームを率いる「ロード・テイマー」たち、デバイスドームのエンジニアたち、そして物語の鍵を握るデジタル世界の支配者「GAIA」や、GAIAに操られる敵対勢力「ブラッドナイツ」のリーダー「クリムゾン」、その配下である「ダメダボース」や「カオス・シリーズ」（カオスロード、カオス3将軍）などが登場し、主人公の行く手を阻んだり、時には協力したりします。デジタル世界の安定を見守る「守護者」と呼ばれる存在も重要な役割を果たします。
ビースト: GAIAの影響により凶暴化したデジモンの総称。
ガードチーム: デジタル・シティを防衛するために結成された3つの組織（シルバークロス、ブルーファルコン、ブラックソード）。それぞれ特定の属性のデジモンを専門とします。
ブラッドナイツ: クリムゾンが組織した反乱チーム。デジモンを兵器として扱います。
テイマーランク: テイマーの腕前を示す9段階の階級。
守護者: カーネルゾーンのコア・タワーに存在する、各属性デジモンの管理を司る存在。
GAIA: デジタル世界を支配する巨大コンピューター。全ての事象の元凶となります。
カオス・シリーズ: GAIAが生み出した強力なデジモンたち。カオスロードを頂点に、カオス3将軍が存在します。
本作は、前作からシステムを大胆に変更し、探索とバトル、新たな育成要素を融合させた独特のゲーム体験を提供しました。
概要
本作は、前作『デジモンワールド』や後続のシリーズとは、物語の展開やゲームシステムにおいて直接的な繋がりを持たない独立した作品です。前作で中心的な要素であった「デジモンの育成」における食事、トイレ、睡眠といった要素は廃止され、代わりに「レベル制」が導入されています。これにより、デジモンが寿命で死ぬことはなくなりました。
物語
冒険の舞台は、現実世界ではなくデジタルワールド内部にある街と各エリアです。この世界では、長年にわたり人間と「ビースト」と呼ばれる凶暴なデジモンとの間で争いが続いていました。ビーストたちは「ワームホール」と呼ばれる多数のダンジョンに潜伏し、人間社会を脅かしています。対する人間たちは、「デジタル・シティ」などの堅牢な街を築き、繁栄を享受していました。人間側は、悪のデジモンに対抗するため、3つの「ガードチーム」を結成し、都市の防衛にあたっています。主人公は、そのいずれかのガードチームの一員として、一流の「ガードテイマー」となるべく訓練の最終段階に挑むことになります。
システム
ゲームは、プレイヤーの拠点となるドーム（街）と、探索の場であるダンジョンを行き来することで進行します。ドームでは、冒険に必要なアイテムの売買や、相棒である探索車両「デジビートル」の改造・強化を行います。ダンジョン内は、ローグライクゲームのような構造になっており、最深部を目指し、待ち受けるボスデジモンを倒すことが目標となります。
バトル
戦闘システムは、最大3対3での「多対多」バトルが特徴です。主人公は常に1体から3体のデジモンを連れて移動し、バトル時にはあらかじめ設定した3体が戦闘に参加します。敵も最大3体のパーティを組んで現れます。戦闘は、参加しているデジモンたちの「すばやさ」の順に、それぞれが1回ずつ行動を選択するターン制で進行します。選択可能なコマンドには「わざ」「どうぐ」「にげる」などがあります。バトルに勝利すると、経験値と賞金を獲得できます。味方のデジモン全てが戦闘不能になると敗北となります。
育成
本作に登場するデジモンの種類は非常に豊富で、パートナーとして育てられるデジモンの数は、歴代『デジモンワールド』シリーズの中でも群を抜いています。幼年期は存在せず、成長期以上のデジモンを育成できます。前作との大きな違いは、デジモンが寿命で消滅しない点です。デジモンはバトルで得られる経験値によってレベルアップし、成長していきます。特定のレベル（Lv.11で成熟期、Lv.21で完全体、Lv.31で究極体）に到達すると進化します。しかし、1体のデジモンの成長には限界があります。そのため、別のデジモンと「ジョグレス」（合体）を行うことで、一つ下の世代（異なる世代の場合はレベルが低い方のデジモンの1つ下）のデジモンへと退化させ、再度レベルアップさせて育成し直すことが可能です。これにより、親デジモンよりもさらに高い能力を持つデジモンを育て上げることができます。（成長期デジモンはジョグレスできません）
デジビートル
プレイヤーの移動手段であり、デジモンをデータ圧縮して運搬する探索車両です。ダンジョン探索時に使用します。パーツを交換したり改良を施したりすることで性能を向上させることができます。
連動要素
本作は、PocketStation向けの『ポケットデジモンワールド』シリーズと連動が可能でした。PocketStationに保存されたデジモンデータを、PlayStationのメモリーカードスロット経由で『デジモンワールド2』へ連れてくることができます。
舞台と登場人物
ゲームの舞台はディレクトリ大陸、ファイル島、そしてカーネルゾーンといったエリアに分かれています。各エリアには「ワームホール」と呼ばれるダンジョンが点在し、プレイヤーはそれらを攻略していきます。
主要な登場人物には、プレイヤー自身である主人公の「アキラ」（名前変更可能）、ライバルの「ベルトラン」、仲間の「リンリンシャオ」がいます。彼らは主人公と同じガードチームに所属します。他に、それぞれのガードチームを率いる「ロード・テイマー」たち、デバイスドームのエンジニアたち、そして物語の鍵を握るデジタル世界の支配者「GAIA」や、GAIAに操られる敵対勢力「ブラッドナイツ」のリーダー「クリムゾン」、その配下である「ダメダボース」や「カオス・シリーズ」（カオスロード、カオス3将軍）などが登場し、主人公の行く手を阻んだり、時には協力したりします。デジタル世界の安定を見守る「守護者」と呼ばれる存在も重要な役割を果たします。
用語
ビースト: GAIAの影響により凶暴化したデジモンの総称。
ガードチーム: デジタル・シティを防衛するために結成された3つの組織（シルバークロス、ブルーファルコン、ブラックソード）。それぞれ特定の属性のデジモンを専門とします。
ブラッドナイツ: クリムゾンが組織した反乱チーム。デジモンを兵器として扱います。
テイマーランク: テイマーの腕前を示す9段階の階級。
守護者: カーネルゾーンのコア・タワーに存在する、各属性デジモンの管理を司る存在。
GAIA: デジタル世界を支配する巨大コンピューター。全ての事象の元凶となります。
カオス・シリーズ: GAIAが生み出した強力なデジモンたち。カオスロードを頂点に、カオス3将軍が存在します。
本作は、前作からシステムを大胆に変更し、探索とバトル、新たな育成要素を融合させた独特のゲーム体験を提供しました。
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