デジモンワールドX

『デジモンワールドX』は、デジタルモンスターシリーズを題材としたビデオゲームとして、バンダイから2005年1月6日にリリースされました。PlayStation 2、ニンテンドー ゲームキューブ|ニンテンドー_ゲームキューブ、Xboxの3つのプラットフォームで同時に発売され、特にXbox版は、同社にとって最後となるXbox向けソフトウェアでした。

本作は、前作から約2年半ぶりのデジモンワールドシリーズ新作です。PlayStation以上の世代のハードウェアでのリリースは本作が初めてとなりました。公式ジャンルはアクションRPGで、国外では『Digimon World 4』として知られています。略称は「デジワーX」です。

ストーリーと世界観

これまでのデジモンワールドシリーズとは異なり、人間は一切登場せず、デジモンたちが物語の中心となります。舞台はデジタルワールド。平和を管理するホストコンピューター「イグドラシル」のもと、デジモンたちは暮らしていましたが、謎の新エリア出現と調査に向かったデジモンとの連絡途絶により、平和が脅かされます。

プレイヤーは、デジタルワールドの安全を守る組織「デジタル･セキュリティ･ガード」（D.S.G.）の一員である主人公デジモンを操作し、これらの異変の謎を追い、デジタルワールドの危機に立ち向かいます。

ゲームシステム

本作はアクションRPGとして、プレイヤーは武器を持った主人公デジモン一体を操作し、フィールドに出現する敵デジモンを倒しながら探索を進めます。各エリアの最奥にはボスがおり、撃破することで次のエリアへ進めます。フィールドは一定の広さで区切られています。

大きな特徴として、最大4人までの同時協力プレイが可能です。この場合、1Pのセーブデータを使用し、敵の強さは変わりませんが数は増加します。経験値は、敵を倒したプレイヤー以外には半量が分配されます。

登場キャラクターとエリア

プレイヤーキャラクターはドルモン、アグモン、ブイモン、ギルモンの中から選択できます。彼らは冒険の中で、アルファモンやウォーグレイモンX、インペリアルドラモン、デュークモン クリムゾンモード、スサノオモンといった多数の強力な究極体デジモンへと進化することが可能です。

敵としては、ゴブリモンやヌメモンといったお馴染みのデジモンから、アポカリモンやベリアルヴァンデモン、ディアボロモンなどの強敵、そして本作オリジナルのXウィルスに侵されたメカローグ系デジモンまで、多様なデジモンが登場します。

冒険の舞台となるデジタルワールドには、拠点となる「ホーム･サーバ」のほか、荒廃した「デス・バレー」、堅固な「フォートレス」、乾燥した「ドライ・ランド」、湿地帯の「ベノムジャングル」、謎の空中要塞「ドレッド・ノート」、機械的な「マシンピッド」、物語の核心に迫る「コア・エリア」など、様々な環境を持つエリアが存在し、それぞれが複数のロケーションに分かれています。

『デジモンワールドX』は、シリーズの新たな方向性を示す作品として、人間不在の物語、強化されたアクション性、そして協力プレイといった要素で、デジタルワールドでの冒険を描いています。

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