デジヴァイス
デジヴァイス（Digivice）は、『デジタルモンスター』シリーズにおいて、選ばれし子供たちや主人公たちがパートナーデジモンと共に冒険を進める上で不可欠となる、架空の携帯デバイスです。
このデバイスは、主にシリーズの主人公たちがパートナーデジモンと共に使用する小型のコンピュータ、あるいはそれに準ずる機器として描かれます。物語においては、デジモンの進化を促したり、複数のデジモンを組み合わせる（ジョグレス進化やデジクロス）など、パートナーの能力を最大限に引き出すための主要なツールとなります。また、デジモンを収納したり、デジモンの情報を表示したりする機能も持ち合わせています。
現実世界で商品化された玩具の多くは、デジモンの育成ゲームとしての側面が強く、原作の携帯機デジタルモンスターと同様の遊び方が可能です。かつての玩具には歩数計のような機能が搭載されていた時期もありましたが、後のシリーズでは廃止されています（『デジヴァイス-V-』など一部例外を除く）。
漫画版『デジモンアドベンチャーVテイマー01』に登場するデジヴァイス01やアニメ『デジモンセイバーズ』のバイオデジモン専用デジヴァイス、映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の新型デジヴァイスなど、一部のアニメ・漫画限定のモデルを除き、多くのデジヴァイスが同名の玩具として発売されています。
シリーズの展開に伴い、様々な形状と機能を持つデジヴァイスが登場しています。
テレビアニメ『デジモンアドベンチャー』、『デジモンアドベンチャー02』、『デジモンアドベンチャー tri.』などに登場。選ばれし子供たちのパートナーデジモンとの絆の証であり、「聖なるデバイス」とも呼ばれます。パートナーデジモンの進化をサポートする他、闇の力を打ち破る力、仲間の探索、空間への結界展開など、多岐にわたる神秘的な能力を発揮しました。通常はクリアな水色ですが、完全体以降の進化時には、使用者の持つ「紋章」と同じ色に変化するのが特徴です。玩具としては、アニメ放送当時に発売されたものの他、15周年やCompleteモデルといった記念商品が複数展開されています。
アニメ『デジモンアドベンチャー02』などに登場。前作のデジヴァイスを基盤としつつ、新たな進化形態であるアーマー進化に対応するため、「デジメンタル」と呼ばれるアイテムとの連動機能が追加されました。また、D-3同士の通信によるジョグレス進化や、ワンダースワン用ソフトとの連携機能も持ち合わせていました。玩具もアニメに合わせて複数バージョンが発売され、放送15周年を記念したモデルも登場しました。2024年には、通信機能や音声演出を強化したSuper Complete Selection Animation版も発売予定です。
アニメ『デジモンテイマーズ』に登場。側面にカードリーダーを備え、デジタルモンスターカードゲームのカードを「カードスラッシュ」することで、パートナーデジモンを強化したり、技やアイテムを使用させたりできる点が最大の特徴です。物語中では、パートナーとなったデジモンに応じて出現したり、特別なカードによって形状が変化したりしました。玩具でもカードスラッシュ機能が再現され、Super Complete Selection Animation版ではカラー液晶やICチップ付きカードとの連動が実現しています。
アニメ『デジモンフロンティア』に登場。デジモンやアイテムの「デジコード」（バーコード状のデータ）をスキャンし、子供たちがデジモンの能力を得てハイブリッド体へと進化（変身）するためのデバイスです。物語では、携帯電話が変化した形で現れ、通信機としても使用されました。玩具はバーコードリーダー機能を持つゲーム機として発売され、様々なバーコードをスキャンしてデジモンを入手・育成・バトルさせることができました。こちらも放送20周年を記念して、Super Complete Selection Animation版が登場しています。
アニメ『デジモンセイバーズ』に登場。シリーズ初の人間が開発した設定を持つデジヴァイスです。デジモンを収納する機能に加え、玩具では赤外線通信によるバトルやデータカードダスとの連携、本体への「デジソウルチャージ」による進化など、様々な新機能が盛り込まれました。デジヴァイスバーストは、究極のデジソウルによってデジヴァイスiCが変化した強化版として登場しました。
『デジモンセイバーズ』に登場する、敵側のバイオデジモンが使用するデジヴァイス。これを用いて人間からバイオデジモンへの変身（ハイパーバイオエヴォリューション）を行います。
アニメ『デジモンクロスウォーズ』シリーズなどに登場。デジモンを「デジクロス」（合体）させる能力を持つデバイスで、これを所持する者は「ジェネラル」と呼ばれます。デジモンの収納や実体化（リロード）機能も持ち、後に超進化機能も追加されました。複数のクロスローダーを用いたダブルクロスやグレートクロスも可能です。玩具はシリーズ初のカラー液晶を搭載し、様々な音やICチップ付きアイテム、SDカードとの連動など、多様な遊び方が盛り込まれています。ダークネスローダーは、これに似た機能を持つ敵側のデバイスで、強制的なデジクロスなど禍々しい力を秘めています。
映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』には、泉光子郎が開発したスマートフォン型の「新型デジヴァイス」が登場。アニメ『デジモンアドベンチャー:』では、初代をベースとしたデザインの「デジヴァイス:」が登場しました。アニメ『デジモンゴーストゲーム』に登場する「デジヴァイス-V-」および強化型の「デジヴァイス-VV-」は、ウェアラブル端末型で、現実世界での活動と連動するバイタルブレスシリーズとして展開されています。Web小説・PV・玩具のメディアミックス作品『DIGIMON SEEKERS』に登場する「DIGIMON LINKER」も、ウェアラブルデバイスの一種として展開されています。また、泉光子郎が持つノートPC型のデジタル図鑑「デジモンアナライザー」や、『デジモンユニバース アプリモンスターズ』に登場するなりきりアイテム「アプリドライヴ」なども、広義にはデジモン関連の携帯デバイスと言えるでしょう。
概要
このデバイスは、主にシリーズの主人公たちがパートナーデジモンと共に使用する小型のコンピュータ、あるいはそれに準ずる機器として描かれます。物語においては、デジモンの進化を促したり、複数のデジモンを組み合わせる（ジョグレス進化やデジクロス）など、パートナーの能力を最大限に引き出すための主要なツールとなります。また、デジモンを収納したり、デジモンの情報を表示したりする機能も持ち合わせています。
現実世界で商品化された玩具の多くは、デジモンの育成ゲームとしての側面が強く、原作の携帯機デジタルモンスターと同様の遊び方が可能です。かつての玩具には歩数計のような機能が搭載されていた時期もありましたが、後のシリーズでは廃止されています（『デジヴァイス-V-』など一部例外を除く）。
漫画版『デジモンアドベンチャーVテイマー01』に登場するデジヴァイス01やアニメ『デジモンセイバーズ』のバイオデジモン専用デジヴァイス、映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の新型デジヴァイスなど、一部のアニメ・漫画限定のモデルを除き、多くのデジヴァイスが同名の玩具として発売されています。
主なバリエーション
シリーズの展開に伴い、様々な形状と機能を持つデジヴァイスが登場しています。
初代デジヴァイス
テレビアニメ『デジモンアドベンチャー』、『デジモンアドベンチャー02』、『デジモンアドベンチャー tri.』などに登場。選ばれし子供たちのパートナーデジモンとの絆の証であり、「聖なるデバイス」とも呼ばれます。パートナーデジモンの進化をサポートする他、闇の力を打ち破る力、仲間の探索、空間への結界展開など、多岐にわたる神秘的な能力を発揮しました。通常はクリアな水色ですが、完全体以降の進化時には、使用者の持つ「紋章」と同じ色に変化するのが特徴です。玩具としては、アニメ放送当時に発売されたものの他、15周年やCompleteモデルといった記念商品が複数展開されています。
D-3
アニメ『デジモンアドベンチャー02』などに登場。前作のデジヴァイスを基盤としつつ、新たな進化形態であるアーマー進化に対応するため、「デジメンタル」と呼ばれるアイテムとの連動機能が追加されました。また、D-3同士の通信によるジョグレス進化や、ワンダースワン用ソフトとの連携機能も持ち合わせていました。玩具もアニメに合わせて複数バージョンが発売され、放送15周年を記念したモデルも登場しました。2024年には、通信機能や音声演出を強化したSuper Complete Selection Animation版も発売予定です。
ディーアーク
アニメ『デジモンテイマーズ』に登場。側面にカードリーダーを備え、デジタルモンスターカードゲームのカードを「カードスラッシュ」することで、パートナーデジモンを強化したり、技やアイテムを使用させたりできる点が最大の特徴です。物語中では、パートナーとなったデジモンに応じて出現したり、特別なカードによって形状が変化したりしました。玩具でもカードスラッシュ機能が再現され、Super Complete Selection Animation版ではカラー液晶やICチップ付きカードとの連動が実現しています。
ディースキャナ
アニメ『デジモンフロンティア』に登場。デジモンやアイテムの「デジコード」（バーコード状のデータ）をスキャンし、子供たちがデジモンの能力を得てハイブリッド体へと進化（変身）するためのデバイスです。物語では、携帯電話が変化した形で現れ、通信機としても使用されました。玩具はバーコードリーダー機能を持つゲーム機として発売され、様々なバーコードをスキャンしてデジモンを入手・育成・バトルさせることができました。こちらも放送20周年を記念して、Super Complete Selection Animation版が登場しています。
デジヴァイスiC / デジヴァイスバースト
アニメ『デジモンセイバーズ』に登場。シリーズ初の人間が開発した設定を持つデジヴァイスです。デジモンを収納する機能に加え、玩具では赤外線通信によるバトルやデータカードダスとの連携、本体への「デジソウルチャージ」による進化など、様々な新機能が盛り込まれました。デジヴァイスバーストは、究極のデジソウルによってデジヴァイスiCが変化した強化版として登場しました。
バイオデジモン専用デジヴァイス
『デジモンセイバーズ』に登場する、敵側のバイオデジモンが使用するデジヴァイス。これを用いて人間からバイオデジモンへの変身（ハイパーバイオエヴォリューション）を行います。
デジモンクロスローダー / ダークネスローダー
アニメ『デジモンクロスウォーズ』シリーズなどに登場。デジモンを「デジクロス」（合体）させる能力を持つデバイスで、これを所持する者は「ジェネラル」と呼ばれます。デジモンの収納や実体化（リロード）機能も持ち、後に超進化機能も追加されました。複数のクロスローダーを用いたダブルクロスやグレートクロスも可能です。玩具はシリーズ初のカラー液晶を搭載し、様々な音やICチップ付きアイテム、SDカードとの連動など、多様な遊び方が盛り込まれています。ダークネスローダーは、これに似た機能を持つ敵側のデバイスで、強制的なデジクロスなど禍々しい力を秘めています。
その他のデバイス
映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』には、泉光子郎が開発したスマートフォン型の「新型デジヴァイス」が登場。アニメ『デジモンアドベンチャー:』では、初代をベースとしたデザインの「デジヴァイス:」が登場しました。アニメ『デジモンゴーストゲーム』に登場する「デジヴァイス-V-」および強化型の「デジヴァイス-VV-」は、ウェアラブル端末型で、現実世界での活動と連動するバイタルブレスシリーズとして展開されています。Web小説・PV・玩具のメディアミックス作品『DIGIMON SEEKERS』に登場する「DIGIMON LINKER」も、ウェアラブルデバイスの一種として展開されています。また、泉光子郎が持つノートPC型のデジタル図鑑「デジモンアナライザー」や、『デジモンユニバース アプリモンスターズ』に登場するなりきりアイテム「アプリドライヴ」なども、広義にはデジモン関連の携帯デバイスと言えるでしょう。
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