デス・オブ・キャプテン・アメリカ

『デス・オブ・キャプテン・アメリカ』は、エド・ブルベイカーが脚本、スティーブ・エプティングが作画を担当し、『キャプテン・アメリカ』（vol. 5）の第25号から第42号に掲載された全18号にわたる壮大なストーリーです。この物語は、マーベル・ユニバース全体に大きな影響を与え、ミニシリーズ『Fallen Son: The Death of Captain America』も制作されました。

あらすじ

デス・オブ・ドリーム

『シビル・ウォー』終結後、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースはS.H.I.E.L.D.に拘束され、裁判所へ護送されることになります。しかし、その護送中にレッドスカルの刺客によって暗殺されてしまうのです。実行犯はクロスボーンズと、S.H.I.E.L.D.の精神科医に扮していたドクター・ファウスタスの洗脳を受けたシャロン・カーターでした。S.H.I.E.L.D.長官のトニー・スタークとブラック・ウィドウは、キャプテン・アメリカを殺害した犯人を追跡。キャプテン・アメリカの旧友であるファルコンも捜査に協力します。一方、バッキー・バーンズはキャプテン・アメリカの死はトニー・スタークの責任であると考え、彼への復讐を決意します。

バーデン・オブ・ドリーム

その後、バッキーはトニー・スタークからキャプテン・アメリカが遺した手紙を見せられ、新たなキャプテン・アメリカになることを提案されます。バッキーはS.H.I.E.L.D.の命令を受けない独立したヒーローとして活動できることを条件に、この提案を受け入れました。その頃、レッドスカルはアレクサンダー・ルーキンの死を偽装し、アメリカ合衆国の経済を混乱に陥れようと画策。S.H.I.E.L.D.にはスパイを潜り込ませ、ホワイトハウス前に集まったデモ隊を攻撃させます。さらに、レッドスカルはシャロン・カーターがスティーブ・ロジャースの子を妊娠していることを知り、彼女を誘拐します。

The Man Who Bought America

単行本

コレクテッド・エディション

北米では、以下の4冊のトレード・ペーパーバックが出版されています。

Captain America: The Death of Captain America, Vol. 1 - The Death of the Dream (ISBN 0785124233)
Captain America: The Death of Captain America, Vol. 2 - The Burden of Dreams (ISBN 0785124241)
Captain America: The Death of Captain America, Vol. 3 - The Man Who Bought America (ISBN 0785129707)
Captain America: The Death Of Captain America Omnibus (ISBN 0785138064)

日本語版は、ヴィレッジブックスから出版されています。

評価

スティーブ・ロジャースの死が描かれた『キャプテン・アメリカ』第25号は、2007年3月に29万514部を売り上げ、月間最高の記録となりました。ABCニュースでは、ブライアン・ロビンソンズがキャプテン・アメリカの死を、911やイラク戦争後の世界と並行して報じました。

参考文献

Fallen Son: The Death of Captain America
『シビル・ウォー』
Captain America: Reborn

外部リンク

Captain America Is Dead; National Hero Since 1941, New York Times

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