デニス・フィンプル:個性派俳優の生涯
デニス・フィンプル(Dennis Fimple,
1940年11月11日 -
2002年8月23日)は、
アメリカ合衆国出身の
俳優です。その独特な風貌と個性的な演技で、数多くの映画やテレビドラマにおいて、主に脇役として活躍しました。
生い立ちとキャリアの始まり
1940年、
カリフォルニア州のタフトという町で生まれたフィンプルは、電気技師の父親と美容師の母親のもとで育ちました。中学時代から
演劇に興味を持ち始め、高校卒業後には
奨学金を得て
サンノゼ・カレッジへ進学。スピーチと
演劇を専攻しました。
しかし、卒業後はすぐに役者として成功することはなく、日雇いの講師や郵便局員などのアルバイトをしながら、夜は舞台に立つという生活を送ります。その後、
ハリウッドへ拠点を移し、徐々に役者としてのチャンスを掴み始め、
1968年頃からテレビドラマに出演するようになり、プロの役者としてのキャリアをスタートさせました。
映画界への進出と晩年
1970年代に入ると、フィンプルは映画界へも進出。
1976年には、
ジェシカ・ラングと
ジェフ・ブリッジスが主演を務めた大作『キングコング』や、
ジャック・ニコルソンが監督した『ゴーイング・サウス』などに出演し、その名を知られるようになります。
近年では、
ロブ・ゾンビ監督の
ホラー映画『
マーダー・ライド・ショー』(2003年公開)で、アメリカの田舎町に住む怪しい一家の祖父役を演じ、強烈な印象を残しました。
突然の死
2002年8月23日、フィンプルは自身が運転する乗用車の交通事故により死去しました。61歳という若さでした。
主な出演作品
以下に、デニス・フィンプルの主な出演作品を記します。
映画
Summertree (1971)
男の出発 The Culpepper Cattle Co. (1972)
キングコング King Kong (1976)
ゴーイング・サウス Goin' South (1978)
マーヴェリック Maverick (1994)
イン・ザ・ネイビー Down Periscope (1996)
マーダー・ライド・ショー House of 1000 Corpses (2003)
テレビドラマ
Gomer Pyle: USMC (1968)
マッシュ MASH (1973)
チャーリーズ・エンジェル Charlie's Angels (1981)
特攻野郎Aチーム The A-Team (1986)
*
ER緊急救命室 ER (1996)
デニス・フィンプルは、その個性的な外見と演技力で、数々の作品に独特の彩りを与えた名脇役でした。彼の出演作品は、今も多くのファンに愛され続けています。