デニー・ボーティスタ

デニー・ボーティスタ：異国の地でも輝いたドミニカの剛腕

デニー・M・ボーティスタ・ヘルマン（Denny M. Bautista German）は、1980年8月23日、ドミニカ共和国のサマナ州サンチェスに生まれました。彼は、複数のプロ野球リーグで活躍した元プロ野球選手（投手）です。名投手ペドロ・マルティネスは親戚にあたります。

メジャーリーグへの挑戦

2000年、ボーティスタはドラフト外でフロリダ・マーリンズに入団し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。マイナーリーグでのプレーを経て、2004年にボルチモア・オリオールズでメジャーデビューを果たします。同年シーズン途中にはカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍するなど、目まぐるしい1年となりました。ストレートと変化球の質の高さは評価されたものの、メジャーでは結果を残すことができませんでした。2005年、2006年も期待に応えることはできず、苦しい時期を過ごします。

2007年にはヒューストン・アストロズへ移籍しますが、ここでも結果を残せず、同年オフにデトロイト・タイガースへトレードとなります。2008年シーズン途中にはピッツバーグ・パイレーツへ移籍し、自己最多となる51試合に登板しました。2010年にはサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結び、31試合に登板しましたが、契約延長には至りませんでした。

韓国プロ野球での活躍

2011年、ボーティスタはシアトル・マリナーズとマイナー契約を結びますが、メジャーでの登板機会を得られないまま退団。その後、韓国プロ野球（KBO）のハンファ・イーグルスと契約し、抑えとして10セーブを記録しました。2012年からは先発に転向し、4勝を挙げるなど、新たな才能を開花させます。

2013年6月2日、NCダイノス戦で1試合14奪三振というKBO外国人選手の新記録を達成しました。この年は6勝を挙げましたが、シーズン終了後にハンファから自由契約となります。

その後

2014年はメキシカンリーグのタバスコ・キャトルメンでプレーし、2015年にはボストン・レッドソックスとマイナー契約を結びましたが、同年中に解雇。その後はドミニカ共和国のウィンターリーグでプレーしました。

プレースタイル

ボーティスタは、速球と多彩な変化球を織り交ぜた投球スタイルが特徴でした。特に、奪三振能力が高く、KBOでは外国人選手記録を樹立するなど、その実力は高く評価されました。MLBではそのポテンシャルを十分に発揮できませんでしたが、韓国プロ野球では先発・抑えとしてチームに貢献し、その存在感を示しました。

球歴

2000年: フロリダ・マーリンズ (ドラフト外)
2004年: ボルチモア・オリオールズ
2004年: カンザスシティ・ロイヤルズ
2007年: ヒューストン・アストロズ
2008年: デトロイト・タイガース
2008年: ピッツバーグ・パイレーツ
2010年: サンフランシスコ・ジャイアンツ (マイナー契約)
2011年: シアトル・マリナーズ (マイナー契約)
2011年 - 2013年: ハンファ・イーグルス (KBO)
2014年: タバスコ・キャトルメン (メキシカンリーグ)
* 2015年: ボストン・レッドソックス (マイナー契約)

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