デビッド・デュバル

デビッド・デュバル（David Duval）は、1971年11月9日、アメリカ・フロリダ州ジャクソンビル生まれのプロゴルファーです。ジョージア工科大学卒業後の1993年にプロ転向し、1995年からPGAツアーに本格参戦を開始しました。

1997年10月の「ミゲロブ選手権」でPGAツアー初優勝を飾ると、翌週の「ウォルト・ディズニー・ワールド・オールズモビル・クラシック」でも優勝、さらに年間最終戦「PGAツアー選手権」も制覇し、デビューからわずか3年で賞金ランキング2位に躍進しました。翌1998年には年間4勝を挙げ、初のPGAツアー賞金王に輝きました。

1999年には、年間開幕戦「メルセデス選手権」でツアー最少ストローク記録となる26アンダーで優勝、「ザ・プレーヤーズ選手権」も制し、タイガー・ウッズを抜いて世界ランキング1位に。同年「ボブホープ・クライスラークラシック」最終日にはツアータイ記録となる59をマークするなど、絶頂期を迎えました。

しかし、メジャー大会では優勝争いで惜敗が続き、「メジャー無冠の実力者」とも呼ばれました。2000年の全英オープンでは、最終日に首位のタイガー・ウッズを猛追するも、終盤のミスが響き優勝を逃しました。しかし翌2001年、ロイヤルリザム・アンド・セントアンズ・ゴルフクラブで開催された全英オープンで、10アンダーでメジャー初優勝を達成し、長年の「メジャー無冠」を返上しました。

2001年11月には初来日し、ダンロップフェニックストーナメントでプレーオフを制して初優勝。宮崎のフェニックス・カントリークラブには、彼の名前を冠した「デビッド・デュバル・ゴルフアカデミー」が設立されました（現在は「フェニックス・ゴルフアカデミー」に改名）。翌週には、タイガー・ウッズと組んでEMCワールドカップに出場。最終日のフォアサムでは、ウッズのミラクル・チップイン・イーグルでプレーオフに持ち込むも、南アフリカチームに敗れました。

2002年以降は、左肩や腰の故障、婚約破棄などの私生活の問題が重なり、成績が低迷。2003年以降はツアーで予選通過もままならないほどのスランプに陥りました。2009年の全米オープンでは久々の優勝争いに加わり、2位タイに入賞しましたが、その後はゴルフ解説者としての活動が中心となっています。

2020年には、新型コロナウイルス感染のためマスターズ・トーナメントの解説から外れたことが報じられました。


主な戦績

PGAツアー優勝：13勝（2001年全英オープンを含む）
ナイキツアー優勝：2勝
日本ツアー優勝：1勝
その他：3勝（非公式戦を含む）


特筆すべき記録

1999年3月から8月にかけて世界ランキング1位を記録
1999年「ボブホープ・クライスラークラシック」最終日に59を記録


その他

父親のボブ・デュバルもプロゴルファー。
フロリダ州出身の人物、ゴルフ四大メジャー大会優勝者、男子ゴルフの世界ランキング記録など、様々な側面から注目されています。

デビッド・デュバルは、その華麗なプレースタイルと、数々の記録でゴルフ史に名を刻んだ偉大なゴルファーの一人です。波乱万丈なキャリアを送った彼ですが、ゴルフ界への貢献は計り知れません。

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