デビッド・ロバートソン (野球)

デビッド・アラン・ロバートソンのキャリア

デビッド・アラン・ロバートソン（1985年4月9日生まれ）は、アラバマ州バーミングハム出身のプロ野球選手で、主に投手として活躍しています。右投右打で、MLBのテキサス・レンジャーズに所属し、愛称はディーロブ（D-Rob）です。兄のコナー・ロバートソンも同じくメジャーリーグでのプレー経験があります。

経歴

プロ入りとヤンキース時代

ロバートソンは2006年のMLBドラフトでニューヨーク・ヤンキースから17巡目（全体524位）で指名されました。契約を結んだのは同年の8月21日です。彼のプロキャリアは2007年に始まり、この年はマイナーリーグでの圧倒的な成績を残しました。84.1イニングで8勝3敗4セーブを記録し、防御率は0.96という素晴らしい数字でした。

2008年もマイナーの2チームで活躍し、63.2イニングで4勝0敗3セーブを挙げましたが、メジャーでは一時の昇格後すぐに降格するという経験もしました。それでも2009年には43.2イニングで63奪三振を記録し、メジャーでの足場を固めました。

2010年には64試合に登板し、依然として高い奪三振率を維持しました。2011年はセットアッパーとしての役割を果たし、驚異的な防御率1.08、奪三振率13.50を記録しました。この年、サイ・ヤング賞とアメリカンリーグMVPの投票でも評価されました。

ホワイトソックス時代とヤンキース復帰

2014年にはヤンキースと521万5000ドルの契約を結び、クローザーとしての座を確保。シーズン中の試合では39セーブを達成しながらも、特定の試合でのセーブ失敗が「史上最高のブラウンセーブ」と称されるなど、多くの記憶に残るシーンを作りました。

その後、2014年にシカゴ・ホワイトソックスへ移籍し、そこでもクローザーとして活躍。契約後の2シーズンでは考えられない成績を記録し、2017年にはアメリカ代表としてワールド・ベースボール・クラシックに出場しました。

フィリーズと他のチーム

ロバートソンは2019年にフィラデルフィア・フィリーズに移籍し、手術を受けたため2020年のシーズンを欠場しました。しかし、オリンピックに参加するなど、引退を選ばずに自己のキャリアを続けました。2021年にはタンパベイ・レイズ、シカゴ・カブス、さらにはフィリーズに復帰するなど多くのチームでプレー。

プレースタイルと特徴

ロバートソンの投球スタイルはオーバースローで、カッターが中心の投球を展開します。最速は96.3mph（約155km/h）、平均92mph（約148km/h）の速球を持ち味とし、決め球には82mph（約132km/h）のナックルカーブを使用します。これに加え、フォーシームやチェンジアップも巧みに使い分けます。

結論

デビッド・ロバートソンは、多面的な才能を持った投手であり、各チームでの貢献を通じて MLB の歴史に名を刻み続けています。彼の記録や試合での活躍は、多くのファンに感動を与え続けることでしょう。

もう一度検索