デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団

デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団

『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団』は、アトラスから2006年に発売されたPlayStation 2用ゲームソフトです。女神転生シリーズの一作であり、デビルサマナーシリーズの第3作目にあたります。本作は、架空の大正時代を舞台に、悪魔召喚師（デビルサマナー）である葛葉ライドウが、帝都を脅かす悪魔たちと戦う物語です。

ゲームの特徴

本作の最大の特徴は、時代設定にあります。多くの女神転生シリーズが現代や近未来を舞台とするのに対し、本作は大正二十年という架空の時代を舞台としています。レトロな雰囲気の帝都・東京を舞台に、コンピュータなどの現代的な技術が登場しない世界観が展開されます。ライドウは、「封魔管」と呼ばれる道具に悪魔を封印し、使役する悪魔召喚師として活躍します。

また、シリーズで初めてアクション戦闘を採用したことも特徴です。従来のシリーズとは異なり、プレイヤーはライドウを直接操作し、悪魔との戦闘を行います。アクション要素を取り入れたことで、よりスリリングで戦略的なバトルが楽しめるようになりました。

海外のゲームサイト「GameSpot」では、2006年度の「Game Of The Year」において、「Most Long-Winded Game Title（もっとも長ったらしいタイトルで賞）」を受賞するという、少し変わった栄誉にも輝いています。

2008年には続編である『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王|デビルサマナー_葛葉ライドウ_対_アバドン王』が発売され、2025年にはHDリマスター版『RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚』が発売予定です。HDリマスター版では、グラフィックの向上や追加要素が加えられ、新たなファンにもアピールする内容となっています。

ストーリー

物語の舞台は大正20年。西洋文化が流入し、急速な発展を遂げる帝都では、「悪魔」と呼ばれる異形の者たちが暗躍し、人々を脅かしていました。主人公である十四代目「葛葉ライドウ」は、帝都守護の任を請け負い、表向きは探偵見習いとして生活しながら、裏ではデビルサマナーとして悪魔が関わる怪事件を解決していきます。

ある日、ライドウは探偵事務所に舞い込んだ依頼を通じて、大道寺伽耶という少女に出会います。伽耶はライドウに「私を殺して下さい」と告げ、その真意を語る間もなく、謎の憲兵によって連れ去られてしまいます。ライドウは事件の真相を追う中で、伽耶の家に伝わる奇怪な伝承や、事件の背後に潜む怪しげな影の存在を知ることになります。仲魔（仲間の悪魔）を駆使して数々の困難を乗り越え、ライドウは国家を揺るがす事件の真相に迫っていくことになります。

登場キャラクター

葛葉ライドウ

本作の主人公。十四代目「葛葉ライドウ」の名を継ぐデビルサマナーの少年。帝都守護の任を担い、「鳴海探偵社」で探偵見習いとして働きながら、悪魔絡みの事件を解決します。冷静沈着で寡黙な性格ですが、人々との触れ合いを通じて成長していきます。

ゴウト

黒猫の姿をした、ライドウの目付け役。知能が高く、人間の言葉を理解しますが、他の人には猫の鳴き声にしか聞こえません。ライドウを導き、サポートする頼れる存在です。

鳴海

ライドウが働く「鳴海探偵社」の所長。飄々とした性格で、普段は怠惰な面もありますが、困っている人を見過ごせない正義感の持ち主です。過去に謎めいた経歴を持ち、軍部や政府筋にも顔が利きます。

朝倉タヱ

「帝都新報」に勤める新聞記者。女性の地位向上を目指す勝気な性格で、独自の取材方法で記事を作成します。怪奇現象と民俗学的な関わりに興味を持ち、鳴海探偵社に出入りするようになります。

大道寺伽耶

帝都でも有数の資産家である大道寺家の一人娘。物静かで穏やかな性格で、周囲から慕われています。彼女の家系には、今回の事件の引き金となる重大な秘密が隠されています。

ゲームシステム

封魔術

戦闘で出会った敵悪魔を、弱点を突いて動きを止めた後、「封魔術」でライドウの持つ管に封印し、仲魔にすることができます。

仲魔

封魔した仲魔は、戦闘時に召喚して共に戦うことができます。仲魔にはそれぞれ異なる能力があり、戦闘や捜査で役立ちます。

悪魔合体

「バイナリー」「サクリファイス」「シュミット」の三種類の悪魔合体システムを搭載。業魔殿で悪魔合体を行うことで、新たな仲魔を生み出したり、ライドウの刀を強化することができます。

仲魔の特殊能力

仲魔は、捜査中に様々な特殊能力を発揮します。これらの能力を駆使することで、隠された情報を入手したり、障害を乗り越えたりすることができます。

舞台

物語の舞台となるのは、大正二十年の帝都・東京。文明開化から60余年を経たこの地では、現実と「異界」の狭間が曖昧になり、悪魔と呼ばれる存在が現れて様々な怪事件を引き起こしています。

HDリマスター版

2025年3月には、HDリマスター版の発売が発表されました。グラフィックの向上や戦闘システムの改良、仲魔の追加など、様々な要素が強化されています。これにより、オリジナル版のファンはもちろん、新たなユーザーも本作の世界観をより深く楽しめるようになります。

『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団』は、レトロな雰囲気とアクション要素が融合した、独特な世界観を持つRPGです。悪魔召喚師として帝都の平和を守るライドウの活躍を、ぜひ体験してみてください。

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