デビル雅美

デビル雅美

デビル雅美（本名：吉田雅美）は1962年1月7日生まれ、日本の伝説的な女子プロレスラーです。福岡県北九州市に生まれ、168cm、91kgの体重で活躍しました。彼女は「スーパーヒールデビル雅美」として知られ、女子プロレスの歴史に名を刻んだ独特のキャラクターを持っていました。

プロレスキャリアの始まり

デビル雅美は、1978年に全日本女子プロレスに入団し、プロレスデビューを果たしました。最初の試合は静岡県駿府会館で行われ、同じく全日本女子プロレスに所属していた小峯広子との対戦でした。彼女は高校時代に家計を助けるために中退し、そのままオーディションを受けてプロレス界に飛び込みました。当初はプロレスへの情熱は薄かったものの、次第にその厳しさを理解し、逆にそれが彼女の強さとなりました。

ヒールとしての台頭

全日本女子プロレスに在籍していた時期には、池下ユミが率いる「ブラックデビル」に加わり、池下の引退後は「デビル軍団」を率いて活動しました。彼女はヒールとして、女子プロレス界を賑わせる存在となり、歌手活動でも成功を収めました。彼女の歌唱力は歴代の女子プロレスラーの中でも群を抜いており、「サイレントグッバイ」などの楽曲は多くのファンに親しまれました。

1987年、25歳の定年制によりフリーランスに転向し、ジャパン女子プロレスでの活動を経て1992年にはJWP女子プロレスに所属。その後も多くのレスラーとの対戦を通じて、彼女独自のスタイルを築きました。特に、スーパーヒールとしての地位を確立し、ダイナマイト関西選手からチャンピオンの座を奪った試合は現在でも語り草です。

引退とその後

2007年には自身の30周年記念興行をもって引退する意向を表明し、プロレス界に別れを告げました。引退試合では、長与千種と対戦し、試合終了後に「女子プロレス界の未来」についての提案を行いました。この提案は、彼女のプロレスへの深い愛情と未来への思いを反映したもので、多くのファンの心に残りました。

引退後は北九州市に戻り、様々な職業に従事しましたが、その後「糠蔵」という漬物店の店長に就任し、地域の文化にも貢献しました。2022年には店舗が閉店し、新たな道を模索しているようです。

技とタイトル

デビル雅美は優れたテクニックと力強さで知られており、得意技の中にはファイヤーバレーやギロチンドロップ、ライガーボムなどがあります。数々のタイトルを獲得し、WWWA世界シングル王座やJWP認定無差別級王座など名誉ある栄誉を手にしました。

最後に

日本の女子プロレス界での長いキャリアを持つデビル雅美の生涯は、彼女の情熱と努力の結晶であり、多くの後輩たちにも影響を与え続けています。彼女の存在は、女子プロレスのさらなる発展とともに、色褪せることなく語り継がれていくことでしょう。

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