池下ユミ

池下ユミについて

池下ユミ（いけした ゆみ）は、1958年8月7日に広島県で生まれた元女子プロレスラーで、全日本女子プロレスにおいて波乱のキャリアを築きました。彼女の本名は池下由美であり、1975年にプロレスの世界に足を踏み入れました。

経歴の始まり

池下は1975年に全日本女子プロレスに入門し、その年の9月11日に後楽園ホールで行われた阿蘇しのぶ戦でデビューを飾りました。彼女はデビュー以来、悪役レスラーとしてのキャラクターを強調し、特に「ブラック・ペア」として知られる阿蘇しのぶとのタッグが注目されました。このコンビは、同時期に人気を博したビューティ・ペア（ジャッキー佐藤・マキ上田）と激しく抗争を繰り広げ、WWWA世界タッグ王座にも君臨しました。この抗争は多くのファンに記憶され、彼女たちの活躍は当時の女子プロレス界において重要な出来事となりました。

ブラック軍団の結成

阿蘇しのぶが退団した後、池下は漆原幸恵（後のルーシー加山）、マミ熊野と共に「ブラック軍団（ブラックデビル）」を結成しました。このチームはさらにデビル雅美を仲間に加え、より一層の強固な布陣を整えることとなります。ブラック軍団は、プロレス界で絶大な人気を誇り、その存在感は多くのファンを魅了しました。

王座獲得と引退

1977年9月1日、池下ユミは新設されたハワイアンパシフィック王座を手にし、その後改名され初代オールパシフィック王者となるなど、彼女のキャリアは順調に進展します。しかし、1981年6月には一度はレスラーとしてのキャリアに終止符を打つ決断をし、引退に至ります。

引退後の活動とその影響

引退後のブラックデビルは、デビル雅美によって継承され、名称は「デビル軍団」と変更されましたが、その後、デビル雅美は軍団解散を宣言し、ダンプ松本とクレーン・ユウによる「極悪同盟」に変貌しました。このように、池下ユミの影響は長くプロレス界に残り、彼女の名は今でも語り継がれています。

獲得したタイトル

池下ユミは、数々のタイトルを獲得しています。彼女は第66代および第70代のWWWA世界タッグ王座を保持し、パートナーは阿蘇しのぶやマミ熊野でした。そして、初代オールパシフィック王座や第5代オールパシフィック王座も獲得し、その実力を証明しました。

栄誉の殿堂入り

プロレス界での彼女の偉業は評価され、1999年には女子プロレス殿堂に表彰され、彼女の名声はさらに高まりました。池下ユミの活躍は、女子プロレスの歴史において重要な位置を占めており、彼女を知るファンにとっては特別な存在となっています。

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