デビン・ホワイト

デビン・ホワイト：NFLを舞台に活躍するラインバッカー

デビン・マーセル・ホワイト（Devin Marcel White, 1998年2月17日 - ）は、アメリカ合衆国ルイジアナ州スプリングヒル出身のプロアメリカンフットボール選手です。現在はNFLのヒューストン・テキサンズに所属し、ラインバッカーとして活躍しています。元NFL選手のチャーカンドリック・ウェストは従兄にあたります。

若き日の挫折と栄光

ハイスクール時代には、2015年11月に14歳の少女に対する淫行で逮捕されるという不祥事を起こし、翌月には自動車の不注意な運転と警官からの逃走容疑で再び逮捕されました。これらの問題行動により、出場予定だったアンダーアーマーのオールアメリカンゲームから除外されるという苦い経験をしました。

しかし、ルイジアナ州立大学（LSU）に進学すると、その才能を開花させます。2年目の2017年シーズンには、SEC史上最多となる4度の週間最優秀守備選手に選出されるなど、目覚ましい活躍を見せました。シーズン全体では133タックル、4.5サックを記録しています。2018年シーズンも123タックル、3サックを記録し、シーズン終了後、2019年のNFLドラフトへアーリーエントリーしました。

NFLでの躍進

2019年のNFLドラフトでは、全体5位という高順位でタンパベイ・バッカニアーズから指名され、4年総額2,932万ドルのルーキー契約を結びました。第1週のサンフランシスコ・49ers戦でデビューを果たし、6タックルを記録しましたが、続く第2週のカロライナ・パンサーズ戦で左膝の内側側副靱帯を損傷し、3試合を欠場しました。このシーズンは最終的に13試合に出場し、95タックル、2.5サックを記録しました。

2020年シーズンには、第2週のパンサーズ戦でチーム最多の15タックルを記録し、第7週のラスベガス・レイダース戦ではデレック・カーから3サックを記録してNFCの週間最優秀守備選手に選出されました。自身初出場となったプレーオフでは、ディビジョナル・ラウンドのニューオーリンズ・セインツ戦で11タックル、NFCチャンピオンシップのグリーンベイ・パッカーズ戦では15タックルを記録し、チームをスーパーボウル出場に導きました。カンザスシティ・チーフスとのスーパーボウルでは12タックルを記録し、試合終盤にはパトリック・マホームズから勝利を決定づけるインターセプトを奪い、チームを18年ぶりのスーパーボウル制覇に貢献しました。

2021年シーズンは17試合に出場し、128タックル、3.5サックを記録、自身初となるプロボウルに選出されました。2022年シーズンは、第10週のシアトル・シーホークス戦で9タックル、2サック、1ファンブルフォース、1ファンブルリカバーを記録し、チームの勝利に大きく貢献しました。

移籍と新たな挑戦

2023年はオフシーズンに契約延長に至らず、トレードを要求しました。2024年3月18日にはフィラデルフィア・イーグルスと750万ドルの単年契約を結びましたが、10月8日に解雇。その後、10月23日にヒューストン・テキサンズと契約し、新たなチームで再起を図ります。

バッカニアーズの記録

デビン・ホワイトは、バッカニアーズにおいて以下の記録を保持しています。

1試合における最多フォースファンブル：2 (タイ記録)
ファンブルリカバーからのリターンTDにおける最長ヤード：91ヤード
ルーキーのシーズン最多ファンブルリカバー：4
ファンブルリカバーからのシーズン最多リターンTD：2
* ルーキーのシーズン最多ディフェンシブTD：2

デビン・ホワイトは、その才能と努力で数々の困難を乗り越え、NFLの舞台で輝きを放っています。今後の活躍にも目が離せません。

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