デペッシュ・モード

デペッシュ・モード (Depeche Mode)

デペッシュ・モードは、イングランド出身のロックバンドであり、世界的な影響力と成功を誇るグループです。ニュー・ウェイヴの先駆者として知られ、2020年にはロックの殿堂に迎えられました。バンドは、メンバーの脱退や個々の困難に直面しながらも、30年以上にわたって活動を続けてきました。全世界で約1億枚のシングル・アルバムが販売された彼らの音楽は、特に欧州で高い評価を得ていますが、日本での知名度は意外と低いのが現状です。2006年にはMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードで最優秀グループ賞を受賞しました。

バンド名の由来

デペッシュ・モードという名前は、フランスのファッション雑誌「Dépêche mode」に由来します。メンバーのマーティン・ゴアによれば、「急ぎのファッション」という意味合いで、発音の響きが気に入ったということです。実際のところは「ファッションニュース」や「最新のファッション情報」を指します。

メンバー

現メンバー

• - デイヴ・ガーン (Dave Gahan) - ボーカル (1980年～)
• - マーティン・ゴア (Martin Gore) - ギター/キーボード (1980年～)

サポートメンバー

• - クリスチャン・エイナー (Christian Eigner) - ドラムス/キーボード (1997年～)
• - ピーター・ゴーデノ (Peter Gordeno) - キーボード/ベース (1998年～)

旧メンバー

• - ヴィンス・クラーク (Vince Clarke) - キーボード (1980年～1981年)
• - アラン・ワイルダー (Alan Wilder) - キーボード/ドラムス (1982年～1995年, 2010年)
• - アンディ・フレッチャー (Andrew Fletcher) - キーボード/ベース (1980年～2022年)

バンドの歴史

デペッシュ・モードは1977年にフレッチとヴィンスによって結成された「No Romance In China」から始まりました。1980年には「Composition of Sound」として活動を開始し、その後デイヴを迎えて正式にデペッシュ・モードが誕生しました。彼らのデビュー曲「Dreaming of Me」は1981年にリリースされ、チャート57位を記録。その後、次々とヒットを飛ばし、デビューアルバムが成功を収めます。

ヴィンスが1981年に脱退し、その後マーティンが作詞作曲を代行。1990年代に入ると、グランジやオルタナティヴ・ロックの影響を受け、彼らのスタイルは進化を続けました。この頃、デイヴは薬物中毒に苦しむ一方で、バンドはアルバム『ヴァイオレーター』で過去最大の成功を収めます。

1995年にはアランが脱退し、デイヴの自殺未遂事件が報じられましたが、その後バンドは再出発し、アルバム『ウルトラ』をリリース。2000年代には、複数のベストアルバムやライブアルバムを発表し、人気を維持しました。

近年の活動

2022年5月、フレッチが亡くなるという衝撃的な出来事がありましたが、残されたデイヴとマーティンはバンドを継続する意向を表明。2023年には、フレッチの死を受けたアルバム『Memento Mori』をリリースしました。このアルバムは、彼らにとって新たな章の始まりを示しています。

デペッシュ・モードは、常に変化し続ける音楽シーンの中で、独自の位置を保ち続けており、その影響力は現代においても色褪せることはありません。また、彼らの作品は世代を超え、多くのリスナーに愛され続けています。

もう一度検索