デヤン・ロヴレン

デヤン・ロヴレン（Dejan Lovren, 1989年7月5日 - ）は、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のサッカー選手。リーグ・アンのオリンピック・リヨンに所属し、元クロアチア代表として活躍した。ポジションはDF。弟のダヴォル・ロヴレンもサッカー選手である。

クラブ経歴

ロヴレンはユーゴスラビア紛争の影響でドイツ・ミュンヘンへ移住。その後クロアチアへ移り、NKディナモ・ザグレブの下部組織で育った。2006年にトップチームデビュー後、インテル・ザプレシッチへの期限付き移籍を経て、ディナモ・ザグレブで定位置を確保。2009-10シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ予選にも出場した。

2010年1月、オリンピック・リヨンへ移籍。加入当初は出場機会が限られたものの、2季目以降はセンターバックの主力として活躍。クープ・ドゥ・フランスのタイトルを獲得した。

2013年6月にはサウサンプトンFCへ移籍。そして2014年7月、リヴァプールFCへ移籍。リヴァプールでは、2018-19シーズンにUEFAチャンピオンズリーグ、2019-20シーズンにプレミアリーグで優勝を経験。しかし、徐々に出場機会を減らし、2020年7月にFCゼニト・サンクトペテルブルクへ移籍した。

2023年1月、オリンピック・リヨンに復帰。

代表経歴

クロアチア代表としては、2009年にA代表デビュー。UEFA EURO 2012には負傷で出場を逃したが、その後も代表の中心選手として活躍。2018 FIFAワールドカップでは、クロアチア代表の準優勝に貢献した。2022 FIFAワールドカップにも出場後、2023年に代表引退を発表した。

人物・エピソード

ロヴレンは、激しいプレースタイルと、時に物議を醸す言動で知られている。2019年には、UEFAネーションズリーグのスペイン戦でセルヒオ・ラモスとの接触プレーを巡り、SNS上で挑発的な投稿を行い、UEFAから処分を受けた。

また、自身を「世界最高のDFの一人」と評する一方で、リヴァプールのユルゲン・クロップ監督からは「継続性に欠ける」と評されることもあった。

ピッチ内外で闘志を剥き出しにするプレースタイルは、身内に対しても同様であり、弟や息子に対しても容赦ないプレーを見せることがある。

タイトル

クラブ
NKディナモ・ザグレブ
プルヴァHNL：2回 (2005-2006, 2008-2009)
フルヴァツキ・ノゴメトニ・クプ：2008-09
NKインテル・ザプレシッチ
ドルガHNL：2006-2007
オリンピック・リヨン
クープ・ドゥ・フランス：2011-12
リヴァプールFC
UEFAチャンピオンズリーグ : 2018-19
プレミアリーグ : 2019-20
FCゼニト・サンクトペテルブルク
プレミアリーガ : 2020-21

代表
* 2018 FIFAワールドカップ 準優勝

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