デュケーヌ (重巡洋艦)

デュケーヌ (Duquesne)

デュケーヌは、フランス海軍が建造した重巡洋艦であり、デュケーヌ級のネームシップです。1920年代後半に竣工し、第二次世界大戦、そして戦後のインドシナ紛争まで、その長い艦歴を通じて様々な任務に従事しました。

建造と初期の活動

1924年10月30日に起工され、1925年12月17日に進水。その後、1928年5月1日に就役し、同年12月6日に竣工しました。就役当初は、フランス海軍の主力艦艇として、地中海や大西洋での活動に従事しました。

第二次世界大戦

1939年9月3日の時点では、デュケーヌはトゥーロンに所在するForces de haute mer、第3艦隊の第2巡洋艦部隊に所属していました。第二次世界大戦勃発後、1940年1月から4月にかけては、ダカールを拠点とするY部隊の一隻として活動しました。その後、5月にアレクサンドリアへ移動しますが、フランスの降伏に伴い、1943年までアレクサンドリアに留まることになりました。

1943年5月、アレクサンドリアにいたフランス海軍部隊が連合国軍側に加わったことで、デュケーヌは連合国の一員として戦列に復帰します。同年8月には、喜望峰を経由してダカールへ移動し、哨戒任務に従事しました。1944年8月にはカサブランカへ移動し、輸送船としての活動も行いました。

戦後の活動

第二次世界大戦終結後、デュケーヌは1946年にインドシナへ派遣されます。1月26日にサイゴンに到着し、香港や上海などを訪問しました。その後、11月にフランス本国へ帰還しますが、同年12月には再びインドシナへ向かい、1947年1月17日にサイゴンに到着しました。この派遣では、輸送任務の他に、トゥーラン周辺での作戦において火力支援も行いました。1947年5月にフランスへ帰還しました。

退役

長年の任務を終え、デュケーヌは1947年9月1日に予備役となりました。その後、1955年7月2日に除籍されました。その艦歴は、激動の時代を駆け抜けたフランス海軍の重巡洋艦として、歴史に刻まれました。

参考資料

* John Jordan, Jean Moulin, French Cruisers 1922-1956, Seaforth Publishing, 2013, ISBN 9781848321335

もう一度検索