デューク (KOF)

デューク：地獄の処刑人、そして生きた過去

SNKの対戦型格闘ゲーム『KOF MAXIMUM IMPACT』シリーズに登場するデュークは、梁田清之氏演じる謎めいたキャラクターです。シリーズを通して、その圧倒的な戦闘能力と、彼を巡る暗い過去がプレイヤーを魅了してきました。

『MAXIMUM IMPACT』(MI)ではボスおよび隠しキャラクターとして登場し、『MAXIMUM IMPACT 2』(MI2)からはデフォルトキャラクターに仲間入り。アルバ・メイラとソワレ・メイラ姉妹とは宿敵として、幾度となく激突します。首には大きな傷跡があり、「地獄の処刑人」「死なない男」の異名で恐れられています。

デュークは、巨大組織「アデス」の最高幹部会「コカベルの子供たち」の一員です。しかし、その裏には複雑な過去が隠されています。かつては組織「クシエル」に所属していましたが、離脱して独自の組織「メフィストフェレス」を設立。しかし、自ら主催したKOFで敗北を喫し、「メフィストフェレス」は崩壊、デュークは姿を消します。その後、「アデス」に再登場するものの、その真意は不明瞭なままでした。ナガセとは同僚として活動していた時期もあります。

「デューク」はコードネームであり、正式名称は「D型強化人間」です。「アデス」の科学者、ジャランジによって強化手術を受けた過去を持ち、ジヴァートマからは「タイプD」と呼ばれていますが、本人はこの呼び名を嫌っています。強化手術の目的は、病気の妹の命を救うためだったとされています。しかし、手術後に妹の病死を告げられ、デュークはその真実を長年追い求めてきました。MI2のエンディングでは、その妹の死の真相を探るべく、「アデス」の裏切りを決意します。リアン・ネヴィルへの好意は、亡き妹への想いが投影されたものと言えるでしょう。

デュークの戦闘スタイルは、力強く、それでいて重厚な打撃技が特徴です。通常技から必殺技、そして超必殺技に至るまで、そのどれもが破壊力と個性に満ち溢れています。

主な技:

通常投げ: クラップアップ
通常技: トレッドミル
必殺技: パワーアックス、トールハンマー、スヴィル・ガン、アースインパクト、クラッシュラリアート、ダイヴボマー、クラッシング
超必殺技: スレッジハンマー、マインフィールド、グラヴィティショナル・ウェイヴ、グランド・ゼロ、ヴォルカニック・ボム

これらの技は、MIとMI2でそれぞれ性能に違いが見られます。特に超必殺技の「グランド・ゼロ」は、ガードクラッシュ効果を持つ強力な技として知られています。

デュークを取り巻く人間関係も複雑です。宿敵であるアルバ・メイラとソワレ・メイラ姉妹、従者とも呼べるリアン・ネヴィル、同僚のナガセ、上司のジヴァートマ、そして過去に付き従っていたハイエナなど、様々な人物が彼の物語に深く関わっています。

強化人間としての過去、そして妹の死の真相という重い十字架を背負いながら、デュークは戦い続けます。彼の物語は、単なる格闘ゲームのキャラクターを超えた、人間ドラマとしての深みを持っています。妹の死の真相、そしてデューク自身の未来は、未だ明かされていません。今後のシリーズ展開が待ち望まれます。

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