デューク・ブルーデビルズ

デューク・ブルーデビルズ：名門大学のスポーツの歴史

デューク・ブルーデビルズは、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ダーラムに位置するデューク大学のNCAA（全米大学体育協会）所属のスポーツチームです。男子12チーム、女子13チーム、計27チームがアトランティック・コースト・カンファレンス（ACC）に所属し、日々熱戦を繰り広げています。

チーム名の「ブルーデビルズ」は、第一次世界大戦中のフランスのアルペン猟兵大隊、「les Diables Bleus（青い悪魔たち）」に由来します。

輝かしい戦績

ブルーデビルズは、これまでに計17回のNCAA全米大学選手権優勝を果たしています。内訳は以下の通りです。

女子ゴルフ：7回 (1999年、2002年、2005年、2006年、2007年、2014年、2019年)
男子バスケットボール：5回 (1991年、1992年、2001年、2010年、2015年)
男子ラクロス：3回 (2010年、2013年、2014年)
男子サッカー：1回 (1986年)
女子テニス：1回 (2009年)

特に男子バスケットボールは、同じACCに所属するノースカロライナ大学チャペルヒル校のターヒールズとのライバル関係が有名で、スポーツ界だけでなく学業面でも激しい競争を繰り広げています（デューク - カロライナのライバル関係）。

また、ブルーデビルズは、ACCチャンピオンシップで119回もの優勝を飾っています。

男子バスケットボール：強豪チームの歴史

デューク大学男子バスケットボールチームは、カレッジバスケットボール界において名門として知られています。特に1980年から「コーチK」ことマイク・シャシェフスキーヘッドコーチの下で、全米大学選手権で5回の優勝を誇り、これは全米の大学チームの中で4位の記録です。

ACC加盟チームの中ではノースカロライナ大学に次ぐ16回のファイナル・フォー出場を果たしており、これまでに71人のブルーデビルズ出身選手がNBAドラフトで指名されています。

また、アトランティック・コースト・カンファレンストーナメントでは21回の優勝を飾っており、ACCチームの中で最多です。

カレッジバスケットボールにおいて権威あるランキングであるAP通信の「AP Top 25」では、全米1位にランクインした週数が通算110週に達し、UCLA、カンザス大学に次いで歴代3位となっています。1996年から2007年まで200週連続でAPトップ25入りを果たし、史上3番目の長さを誇りました。

NBAで活躍する主な出身選手

ジェフ・マリンズ
ジャック・マリン
ダニー・フェリー
クリスチャン・レイトナー
グラント・ヒル
エルトン・ブランド
シェーン・バティエ
カイリー・アービング
ザイオン・ウィリアムソン

など、数多くの名選手がNBAで活躍しています。

ライバル：ノースカロライナ大学ターヒールズ

同じACCに所属するノースカロライナ大学ターヒールズとは、カレッジバスケットボール界で最も有名なライバル関係にあります。両校は常に全米トップレベルで競い合い、シーズン中には必ず2回対戦します。デューク大学の学生たちは、ライバル戦のチケットを求めて、数ヶ月前からキャンパス内の芝生広場にキャンプを張るのが恒例となっています。

その他のスポーツ

女子バスケットボールも、1990年代から2000年代にかけて全米屈指の強豪校として名を馳せました。

男子フェンシング部は、2018年に初のACC選手権を制覇しています。

フットボールでは、1938年にウォーレス・ウェイド監督率いる「Iron Dukes」が活躍しました。また、1980年代後半にはスティーブ・スパーリア監督の下で3年連続優勝を果たすなど、輝かしい時代もありました。

男子ゴルフチームは、これまでに20回のカンファレンス・チャンピオンに輝いています。

女子ゴルフチームは、2000年以降、大学のプログラムの中で最も成功したチームとして知られています。

デューク・ブルーデビルズは、その長い歴史の中で数々の名選手を輩出し、常に全米のスポーツ界を牽引してきました。これからも、その伝統を受け継ぎ、新たな歴史を刻んでいくことでしょう。

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