デリック・ウィリアムズ (バスケットボール)

デリック・ウィリアムズ：NBAからヨーロッパへ、華麗なる転身を遂げたバスケットボール選手

デリック・ウィリアムズ（Derrick LeRon Williams, 1991年5月25日生まれ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ラミラダ出身のプロバスケットボール選手です。ポジションはフォワード。

NBAでのキャリア

ロサンゼルス郊外の高校からアリゾナ大学に進学したウィリアムズは、2年生時にPAC-10カンファレンスの最優秀選手に選ばれるほどの才能を発揮しました。その勢いのまま、2011年のNBAドラフトにアーリーエントリーし、全体2位という高評価でミネソタ・ティンバーウルブズに指名され、NBAの世界へ。ルーキーイヤーには、NBAオールスターゲームのスラムダンクコンテストにも出場し、その身体能力を披露しました。

しかし、NBAでの道のりは決して順風満帆ではありませんでした。2013年にはサクラメント・キングスへ、2015年にはニューヨーク・ニックスへ移籍。2016年にはマイアミ・ヒートと契約するも、翌年には解雇され、クリーブランド・キャバリアーズと10日間契約を結ぶなど、チームを転々としました。2018年にはロサンゼルス・レイカーズとも10日間契約を結びましたが、NBAでの安定した居場所を確立するには至りませんでした。

ヨーロッパでの挑戦

NBAでのキャリアに区切りをつけたウィリアムズは、2018年、ヨーロッパへと活躍の場を移します。ドイツの強豪、バイエルン・ミュンヘンに加入し、バスケットボール・ブンデスリーガやユーロリーグでその実力を発揮。特にユーロリーグでは、29試合に出場し、1試合平均13.4得点、4.2リバウンドという好成績を残しました。

2019年にはトルコのフェネルバフチェへ移籍。ここでも国内リーグBSLやユーロリーグで安定したパフォーマンスを見せました。その後も、スペインのバレンシア、イスラエルのマッカビ・テルアビブBCといった名門クラブでプレーし、ユーロリーグの舞台で存在感を示し続けました。

2022年には、ユーロリーグとギリシャ・バスケットボールリーグに所属するパナシナイコスBCと契約。ヨーロッパでのキャリアを着実に積み重ねています。

プレースタイル

ウィリアムズは、高い身体能力と得点能力を兼ね備えたフォワードです。NBA時代からその運動能力は高く評価されていましたが、ヨーロッパでの経験を通じて、戦術理解度やチームプレーも向上。内外角からの得点に加え、リバウンドやディフェンスでも貢献できるオールラウンドな選手へと成長を遂げました。

NBAでの挫折を乗り越え、ヨーロッパで新たなキャリアを切り開いたデリック・ウィリアムズ。彼の挑戦は、これからも続いていきます。

主な所属チーム

ミネソタ・ティンバーウルブズ (2011-2013)
サクラメント・キングス (2013-2015)
ニューヨーク・ニックス (2015-2016)
マイアミ・ヒート (2016-2017)
クリーブランド・キャバリアーズ (2017)
ロサンゼルス・レイカーズ (2018)
バイエルン・ミュンヘン (2018-2019)
フェネルバフチェ (2019-2020)
バレンシア (2020-2021)
マッカビ・テルアビブBC (2021-2022)
* パナシナイコスBC (2022-)

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