デル・カリー

デル・カリー：NBAを彩った名シューター

ワーデル・ステフィン・カリー1世、通称デル・カリーは、1964年6月25日生まれ。バージニア州ハリソンバーグ出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションはシューティングガード。

息子は、NBAのスター選手であるステフィン・カリー（ゴールデンステート・ウォリアーズ）とセス・カリー（ダラス・マーベリックス）。兄弟揃ってNBAで活躍するバスケットボール一家の父としても知られています。

ハイスクール時代

デル・カリーは、バージニア州のフォート・デフィアンス高校でバスケットボールと野球の両方で才能を発揮し、州のチャンピオンに輝いています。1982年には、マクドナルド・オール・アメリカンに選出されるほどの選手でした。また、同年にはMLBドラフトでテキサス・レンジャーズから指名を受けています。

大学時代

1982年、バージニア工科大学に進学。4シーズンに渡りスターターとして活躍し、通算2,389得点、295スティールという記録を残しました。また、野球の投手としても才能を発揮し、6勝1敗、防御率3.81という成績を収めました。1985年にはMLBドラフトでボルチモア・オリオールズから14巡目で指名を受けましたが、プロのバスケットボール選手としての道を選択しました。

NBAキャリア

1986年のNBAドラフトで、デル・カリーは1巡目15位でユタ・ジャズから指名を受け、NBA入りを果たします。ユタ・ジャズで1シーズン、クリーブランド・キャバリアーズで1シーズンをプレーした後、1988-89シーズンに新設されたシャーロット・ホーネッツに拡張ドラフトで移籍しました。ホーネッツでは、マグシー・ボーグス、リッキー・グリーンらと共にプレーしました。

1988年から1998年までの10シーズンをホーネッツで過ごし、主に控え選手として、特に3ポイントシュートでその才能を発揮しました。1993-94シーズンには、NBAシックスマン賞を受賞しています。ホーネッツ退団後は、ミルウォーキー・バックス、トロント・ラプターズで数年間プレーした後、現役を引退しました。

デル・カリーは、NBAにおいて、スターティングメンバーとしてだけでなく、ベンチからの得点源としてもチームに貢献できる貴重な選手でした。特に、正確な3ポイントシュートは彼の代名詞であり、多くのファンを魅了しました。

受賞歴

NBAシックスマン賞 (1994)
バージニア工科大学殿堂入り

デル・カリーは、その卓越したシュート力と堅実なプレースタイルで、NBA史にその名を刻んだ名シューターです。また、2人の息子がNBAで活躍する姿は、バスケットボールファンにとって大きな喜びであり、彼のバスケットボールに対する情熱が次世代に受け継がれていることを示しています。

NBA個人成績


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