デレク・ロングミュアー

デレク・ロングミュアー（Derek Longmuir）は、1951年3月19日、スコットランドのエディンバラ出身の元ドラマーです。1970年代に一世を風靡したポップ・グループ、ベイ・シティ・ローラーズの結成時からのメンバーであり、兄のアラン・ロングミュアーもベーシストとしてグループに在籍していました。

1980年代半ば以降は、音楽活動から離れ、看護師としてエディンバラ王立診療所などで勤務。ベイ・シティ・ローラーズの再結成には参加していません。しかし、2021年10月以降、スコットランドのコミュニティ・ラジオに何度か出演し、ベイ・シティ・ローラーズ時代の思い出を語っています。

不祥事

1999年8月、警察がロングミュアーの自宅を強制捜査し、多数の児童ポルノ動画などを押収しました。この事件により、彼は2000年に児童ポルノ所持の罪で300時間のコミュニティ奉仕を命じられます。判決後、彼は勤務していた診療所を解雇されましたが、後に看護師の登録は再認定されています。

裁判において、ロングミュアーは有罪を認めたものの、問題のポルノは自分のものではなく、知人が置いていったものだと主張しました。有罪を認めたのは、「メディア・サーカス」状態を避けるためだったと述べています。

2000年5月7日の『サンデー・ヘラルド』紙のインタビューでは、ロングミュアーの養子ホルヘ・ローレイロが、ロングミュアーは無実であり、この事件は友人であった偏執的なアメリカ人のファンがでっち上げたものだと証言。問題のディスクは、ロングミュアーが逮捕される数日前に匿名で送られたものだと語っています。

ベイ・シティ・ローラーズ時代

ベイ・シティ・ローラーズは、1970年代に世界的な人気を博したアイドルグループでした。タータンチェックの衣装を身にまとい、キャッチーなメロディーと親しみやすいルックスで、特に若い女性ファンを魅了しました。デレク・ロングミュアーは、ドラマーとしてグループのサウンドを支え、その人気に大きく貢献しました。

看護師としての活動

音楽業界を離れた後、デレク・ロングミュアーは看護師としてのキャリアをスタートさせました。エディンバラ王立診療所などで勤務し、人々の健康を支える仕事に従事しました。過去の過ちを乗り越え、社会に貢献する道を選んだ彼の姿は、多くの人々に感銘を与えています。

スコットランドのコミュニティ・ラジオ出演

近年、デレク・ロングミュアーは、スコットランドのコミュニティ・ラジオに何度か出演し、ベイ・シティ・ローラーズ時代の思い出や、その後の人生について語っています。彼の率直な語り口は、多くのリスナーの共感を呼び、再び注目を集めています。

参考文献

* Stambler, Irwin, Encyclopedia of Pop, Rock & Soul. 1974. St. Martin's Press, Inc., New York, N.Y. ISBN 0-312-25025-8.

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