デレック・カー

デレック・ダラス・カー（Derek Dallas Carr, 1991年3月28日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ベーカーズフィールド出身のプロアメリカンフットボール選手であり、現在はNFLのニューオーリンズ・セインツに所属しています。ポジションはチームの司令塔であるクォーターバックを務めています。

カレッジフットボールでは、故郷のフレズノ大学ブルドッグズで傑出した成績を残しました。その才能は早くから注目され、2014年のNFLドラフトにおいて、2巡目（全体35位）でラスベガス・レイダース（当時はオークランド・レイダース）から指名を受け、プロの道へと進みました。

ルーキーイヤーとなる2014年シーズンから、カーはレイダースの先発クォーターバックとして活躍しました。以来、9シーズンにわたりチームを牽引し、数々の記録を打ち立て、ファンを魅了しました。しかし、2023年2月14日、カーは長年を過ごしたレイダースを離れる決断をしました。彼は契約に盛り込まれていたノートレード条項を行使してトレードを拒否し、保証金が発生する2月15日の前日にチームから放出され、フリーエージェントとなりました。

フリーエージェントとなったカーには、複数のチームからオファーが寄せられました。その中から彼は、ニューオーリンズ・セインツを新たな活躍の場として選びました。2023年3月6日、セインツと4年契約を結び、心機一転、新たなチームでの挑戦をスタートさせることとなりました。

カーの家族もまた、アメリカンフットボール界と深いつながりがあります。実兄のデビッド・カーもカリフォルニア州立大学フレズノ校出身の元NFLクォーターバックであり、おじのロン・ボイエットは元NFLのタイトエンドとして活躍しました。このように、カーはアメリカンフットボール一家に生まれ育ち、その才能を開花させたのです。

（2023年度シーズン終了時点の情報に基づいています。）

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