デンバー美術館

デンバー美術館（Denver Art Museum, DAM）は、アメリカ合衆国コロラド州デンバーに位置する、世界各国の幅広い芸術作品を収蔵する美術館です。そのコレクションは6万点を超え、特にアメリカ先住民の芸術に焦点を当てている点が特徴です。美術館の歴史は1893年にデンバー芸術家クラブとして始まったことに遡ります。その後、デンバー芸術協会への改称を経て、1918年に初のギャラリーが市庁舎内に開設され、デンバー美術館としての活動を開始しました。

美術館は、クレス財団からの寄贈申し出をきっかけに拡張の必要性に迫られ、1954年に専用の建物（現在のモーガン・ウィング）へと移転しました。1971年には、イタリア人建築家ジオ・ポンティが設計した「北館」が完成し、その建築デザインも美術館の魅力の一つとなっています。

2006年には、アメリカ人建築家ダニエル・リベスキンドが手掛けた「フレデリック・C・ハミルトン館」が完成し、大幅な拡張を遂げました。この館は、ロッキー山脈の山々とその麓に広がる岩水晶をモチーフにした特徴的な外観が目を引きます。このユニークなデザインは、美術館を訪れる人々に深い印象を与えています。

美術館の展示は、以下の8つの部門に分かれています。

建築・デザイン・グラフィック
アジア芸術
近現代芸術
先住民芸術
アメリカ先住民
オセアニア
アフリカ
新世界芸術（南北アメリカ）
プレ・コロンビア（植民地時代以前）
スペイン植民地時代
絵画と彫刻（欧米）
テキスタイル芸術
* アメリカ西部芸術

これらの部門を通じて、世界各地の様々な文化や時代背景を反映した芸術作品を鑑賞できます。美術館は毎日午前10時から午後5時まで開館しており、火曜日は午後9時まで開館しています。訪れる人々は、多様な芸術作品を通して、豊かな文化体験を得ることができるでしょう。

外部リンク:
デンバー美術館公式ウェブサイト

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