デーモン (ダンジョンズ&ドラゴンズ)

デーモン：混沌と悪の象徴

デーモンは、ファンタジー・ロールプレイングゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ」において、最も多く存在する種族であり、混沌と悪を象徴しています。彼らは無限の階層を持つ奈落界であるアビスに起源を持ち、長い間デヴィルとの抗争を繰り広げてきました。この抗争は「流血戦争」と呼ばれ、その詳細な経緯は忘れられてしまっています。

デーモンの特性と支配者

デーモンには一貫した支配者が存在しませんが、強力なデーモン・ロードたちは自らの力をもって広大なデーモン軍を指揮することができます。これらのデーモン・ロードは強力であるため、彼らの存在はデーモン社会において非常に重要な位置を占めています。

デーモンの歴史

デーモンは1974年の「オリジナル・ダンジョンズ&ドラゴンズ」から登場しており、以降様々な拡張サプリメントや版に登場します。最初のデーモン群は1976年の「エルドリッチ・ウィザードリィ」に紹介され、その後も各版で彼らの詳細な情報が公開されました。

『アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ 第1版』

1977年には第1版の「モンスター・マニュアル」において、さまざまな階層のデーモンが紹介されました。例えば、ヴロックやヘズロウ、バロールなどが具体的に名前を冠され、従者としてクアジットが初めて紹介されました。

『第2版』

この版ではデーモンは「タナーリ」として知られるようになり、その呼称が浸透しました。デーモンの属性は以前と同様で、悪と混沌を体現する存在とされています。

『第3版』および『第3.5版』

これらの版에서는、タナーリという種別が再び登場し、デーモンに関する様々な新たな情報が追加されました。「モンスター・マニュアル」では多くの種類のデーモンが解説され、プレイヤーが使用できる種族としても紹介されます。

アビスとデーモンの種類

デーモンの本拠地であるアビスは、その混沌さゆえに多くの種族が生息しています。これには、バロール、ヘズロウ、マリリス、ゴリストロ、さらにはオビリスと呼ばれる古代のデーモンが含まれます。中でもバロールは非常に強力なデーモンであり、彼らは自己完結型の存在として知られています。

デーモン・ロードとオビリス

オビリスは古代から存在するデーモンの一種で、デーモンの中でも特に古く強力な存在です。彼らは通常、非人型で恐ろしい姿をしており、一度見た者は狂気に陥る危険性があります。オビリスたちは混沌の女王と共に長きに渡る戦いを繰り広げ、自己顕示や支配を試みています。

終わりに

デーモンは「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の世界において、プレイヤーが直面する数多くの強大な敵の一つです。彼らの歴史や特性、そして彼らの持つ神秘的な力は、プレイヤーやゲームマスターにとって冒険の重要な要素となります。今後もデーモン達の新たな物語が語られ続けることでしょう。

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