トゥザワールド

トゥザワールド：競走馬から種牡馬へ、そして第二の人生へ

トゥザワールドは、世界的な活躍を期待された日本の競走馬です。その名には、母トゥザヴィクトリーの活躍にちなんで、「世界へ」という強い願いが込められています。

華麗なる競走馬時代

2013年、トゥザワールドはデビュー。初勝利から連勝を重ね、3歳時には弥生賞で重賞初制覇を飾りました。皐月賞では惜しくも2着。日本ダービーでは5着に終わりましたが、秋にはセントライト記念で2着と健闘しました。しかし、菊花賞では思うような結果を残せず、有馬記念では9番人気ながら2着と、最後までその実力を示しました。

4歳となったトゥザワールドは、オーストラリア遠征に挑戦。ザBMWでは2着と好走しましたが、クイーンエリザベスステークスでは12着と結果を残せず、その後、屈腱炎を発症し、2015年に惜しまれつつ現役を引退しました。

繋がる血統と兄弟の活躍

トゥザワールドの血統は、その競走成績にも大きな影響を与えました。母は、エリザベス女王杯優勝馬にしてドバイワールドカップ2着という輝かしい実績を持つ名牝トゥザヴィクトリー。母の全弟には重賞勝ち馬サイレントディールがおり、さらに、全兄には重賞5勝を挙げ、有馬記念で2度3着に入ったトゥザグローリーがいました。トゥザグローリーは、トゥザワールドと同じく2014年の有馬記念に出走し、2着という好成績を収めています。兄弟馬の活躍は、トゥザワールドの能力の高さを裏付けるものと言えるでしょう。

第二のキャリア：種牡馬としての成功

引退後は、種牡馬として新たな道を歩み始めました。多くの種付け依頼を受け、産駒は競走界で活躍を始めます。2019年には産駒初勝利、その後はJRA初勝利、そして産駒重賞初勝利と、種牡馬としても大きな成功を収めました。ガンバルン、ビックバレリーナ、マナバレンシア、ワールドリングなど、数々の活躍馬を輩出しました。

静かな余生

2023年、トゥザワールドは種牡馬を引退。北海道苫小牧市のノーザンホースパークで、乗馬として穏やかな余生を送っているとのことです。

競走成績概要

トゥザワールドの競走成績は、その潜在能力の高さと、時に結果に恵まれなかった部分も示しています。弥生賞優勝は、彼の才能を証明する大きな出来事でした。しかし、ダービーや菊花賞での成績は、競走馬としての厳しさを物語っています。それでも、有馬記念での2着やオーストラリア遠征での好走など、常に上位を争う実力を見せつけました。

まとめ

トゥザワールドは、競走馬として、そして種牡馬として、競馬界に大きな足跡を残しました。その活躍は、多くのファンに感動と興奮を与え続け、引退後も、人々の記憶の中に生き続けるでしょう。彼の血統が、未来の競走馬たちにも受け継がれていくことを期待したいです。

血統表と補足情報

トゥザワールドの血統表には、名馬たちの名前が並びます。その血を受け継ぎ、トゥザワールド自身も、多くのファンに愛される競走馬となりました。また、2002年には同名の競走馬が存在しましたが、中央競馬では勝利を掴むことができませんでした。トゥザワールドという名前の重みと、その馬自身の能力の高さを改めて感じさせられます。 彼の活躍は、netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチなどのサイトで確認できます。

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