トシエ・ザ・ニヒリスト

トシエ・ザ・ニヒリスト

『トシエ・ザ・ニヒリスト』（英語タイトル：Toshie the Nihilist）は、日本の短編コメディ映画です。監督はマシュー・チョジックが務めました。この作品は、そのユニークな物語と表現が高く評価され、数多くの国際的な映画祭で上映されました。

公開

本作は、2021年7月14日に米英アカデミー賞公認の権威ある映画祭の一つである第25回ロサンゼルス国際短編映画祭にてワールドプレミア上映されました。この映画祭での公開を皮切りに、世界中の様々な短編映画祭やアート系映画祭へと展開していきました。

ストーリー

物語は、仮想通貨関連のオフィスで働く主人公トシエを中心に展開します。トシエには、つい最近刑務所から釈放されたばかりの彼氏がいます。二人は彼の社会復帰を祝うはずでしたが、予期せぬ不慮の事故が発生。この出来事がきっかけで、トシエはベトナム戦争の英雄の息子と出会うことになり、事態はさらに奇妙な方向へと転がります。最終的に、トシエは日本から遠く離れたハワイまで泳いで向かうという、常識を超えた冒険に巻き込まれていきます。コメディタッチで描かれる、予測不能な出来事の連鎖が見どころです。

キャスト

主要キャストとして、主人公トシエを比嘉梨乃が演じ、その彼氏役を矢部太郎が務めています。他にも以下の俳優陣が出演し、作品に深みを与えています。

比嘉梨乃
矢部太郎
古川日出男
米本学仁
日高七海
マシュー・チョジック

スタッフ

監督を務めたマシュー・チョジックは、本作で脚本と編集も兼任しています。製作チームには、以下の主要スタッフが名を連ねています。

監督・脚本・編集：マシュー・チョジック
プロデューサー：マット・シュライ
撮影：添田康平、桑原健太、髙橋祐太、小松大河
録音：古茂田耕吉
音楽：小野川浩幸
スクリプトアドバイザー・翻訳：中川映里
ヘア&メイク：市瀨ひとみ

製作はAwai ProductionsとKuwata Kikakuが担当しました。

主な出品歴

『トシエ・ザ・ニヒリスト』は、その革新的な内容から世界各地の映画祭で注目され、非常に多くの映画祭に選出されました。その主な出品歴は以下の通りです。

第25回ロサンゼルス国際短編映画祭（ワールドプレミア）
第22回（デイヴィッド・リンチの）ボストン・アンダーグラウンド映画祭
第76回サレルノ国際映画祭
第10回ニューヨーク国際短編映画祭
第75回カンヌ国際映画祭（「マルシェ・ドゥ・フィルム」「ショートフィルムコーナー」）
第75回エディンバラ・フェスティバル・フリンジ（Nightpiece Film Festivalにて上映）
第28回ビクトリア映画祭
第15回シドニー･アンダーグラウンド･フィルム･フェスティバル
第13回バーバンク国際映画祭
第28回ゴールデンボール映画祭
第9回チェルシー映画祭
第11回PAMA国際映画祭
第9回香港国際短編映画祭
第13回シカゴインターナショナルアートハウス映画祭
第11回アスティ映画祭

カンヌ国際映画祭のマーケット部門を含む、これだけ多くの国際映画祭で上映されたことは、短編ながらも世界的な評価を得た証と言えるでしょう。

関連項目

コメディ
短編映画

『トシエ・ザ・ニヒリスト』は、予測不能な展開とユニークなキャラクターが織りなす、国際的に注目された短編コメディ映画です。

もう一度検索