トニーたけざきのガンダム漫画

「トニーたけざきのガンダム漫画」は、人気アニメ「機動戦士ガンダム」を基にしたパロディ形式の漫画で、月刊「ガンダムエース」で不定期に連載されています。著者トニーたけざきは、特にファーストガンダムのキャラクターや設定を元にしたユニークなバリエーションを展開しており、読者を楽しませています。現時点で発行された単行本は3巻に達しており、後継作の「トニーたけざきのサクサク大作戦」についても言及することができます。

概要

漫画の形式は基本的に一話完結で、ガンダム関連のネタを中心に展開されるため、短いエピソードの中に多くの笑いを詰め込んでいます。特にファーストガンダムに焦点を当てており、『機動戦士Ζガンダム』以降のキャラクターやモビルスーツはほとんど登場しません。ただし、一部の作品には∀ガンダムが登場することもあります。トニーたけざきは作品内で、TV版と映画版の設定の違いや、それにまつわるネタを巧みに取り入れています。これにより、真剣なファンでないと理解しにくい独特の笑いが生まれています。

著者が安彦良和の画風を意識して描いているため、1巻の巻末には安彦本人が寄稿をしており、彼の作品と非常に似ていると驚きを持って受け入れられています。しかし、第2巻では少し異なるスタイルが採用されており、作者の作風が変わったとも言われています。

また、トニーたけざきは他者の手を借りることもありますが、自身でプラモデルやCGを用いた特別編も発表しており、この時タイトルは『トニーたけざきのガンプラ漫画』に変わることもあります。現在、「トニーたけざきのサクサク大作戦」というタイトルで、モビルスーツ「サク」を中心にした４コマ漫画も連載中です。

登場人物

ホワイトベースのクルー

- アムロ・レイ: 原作においては伝説のモビルスーツ「ガンダム」のパイロットですが、パロディではお間抜けキャラとして描かれ、セイラに勘違いをしてみたり、スケベな行動をとったりしています。
- セイラ・マス: 聡明さが影を潜め、おとぼけキャラとしてホワイトベースのメンバーに加わります。彼女は時折、兄のシャアに対して感情的な反応を示します。
- ブライト・ノア: 原作以上に気苦労が絶えないキャラクターで、隊の指揮を執りながらもさまざまなトラブルに頭を悩ませていいます。
- リュウ・ホセイ: メカニズムを手動で動かす男臭い作業環境で活動し、大勢の男性を従えて戦いますが、最終的には敗北を喫します。
- タムラ料理長: 彼が作る食事は独特すぎて、艦内では評判が悪く、ブライトからも不満を言われています。

その他のキャラクター

- ギレン・ザビ: 演説に情熱を傾けながらも、アムロやシャアと同様にお間抜けな面を持つキャラクターとして描かれています。
- キシリア・ザビ: 読者を引き込む真面目な間抜けキャラとして表現されており、ギレンを揶揄するシーンも見られます。
- ドズル・ザビ: シャアの上司であり、弟ガルマを溺愛する姿がユーモアとして描かれます。

モビルスーツ（MS）

中にはオリジナルのモビルスーツも登場しており、特に「サク」と呼ばれるモビルスーツは、ギレンが考案したユニークなデザインが話題となっています。サクは全高18mのカプセル状の体と触手状の手足を持ち、武装としてサクマシンガンを装備しています。その特徴的な外見はコミカルさを醸し出し、漫画の雰囲気をより引き立てています。

単行本と関連作品

『トニーたけざきのガンダム漫画』は、現在までに3巻が刊行されており、後継の『トニーたけざきのサクサク大作戦』も続編として楽しまれています。また、トニーたけざきは他のアニメ作品のパロディも行っており、エヴァンゲリオンや攻殻機動隊なども手がけています。これらの作品は、アニメファンだけでなく広範な読者に愛され続けているのです。

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