トニー・ダグラス

トニー・ダグラスは、1986年生まれのアメリカ合衆国のプロバスケットボール選手です。フロリダ州タンパで生まれ、ジョージア州ジョーンズボロで育ちました。ポジションはポイントガード。

高校時代は、アメリカンフットボールとバスケットボールの二刀流選手として活躍。オーバーン大学に進学後、バスケットボールに専念します。その後、フロリダ州立大学に転校し、NCAAの規定により2006年から公式戦に出場。同大学の主力選手として活躍しました。

2009年のNBAドラフトでは、ロサンゼルス・レイカーズから29位で指名されますが、交渉権はすぐにニューヨーク・ニックスへ。2010-11シーズンには頭角を現し、81試合に出場。プレーオフでも先発出場を果たすなど、将来を期待されていました。しかし、チームの補強策やジェレミー・リンの台頭などにより、出場機会が減少。2012年夏にはヒューストン・ロケッツへ移籍します。

ロケッツでも出場機会に恵まれず、2013年2月にサクラメント・キングスへ放出。その後は、ゴールデンステート・ウォリアーズやマイアミ・ヒートなどでプレーしました。2014-15シーズンは中国でプレーし、2015年2月にはニューオーリンズ・ペリカンズと10日間契約を結びます。シーズン終了までの契約を勝ち取り、チームのプレーオフ進出に貢献しました。シーズン終了後に解雇され、2015-16シーズン開幕前はインディアナ・ペイサーズのトレーニングキャンプに参加しますが、解雇。開幕後には、負傷者が続出したペリカンズに再び呼び戻されました。

2016-17シーズンは、クリーブランド・キャバリアーズのキャンプに参加後、解雇。その後、メンフィス・グリズリーズと契約しますが、短期間で解雇され、再び10日間契約で再契約という経緯をたどりました。

2017年からは海外リーグでのキャリアをスタートさせ、2022年8月には、ポルトガルのリーガ・ポルトゲーサ・デ・バスケットボールに所属するベンフィカと契約。2024年8月にはFCポルトへ移籍しています。

家族構成にも注目が集まります。兄はNFL選手として活躍するハリー・ダグラス。兄弟でNFLとNBAという異なるプロスポーツの世界で活躍するケースは、史上6組目という記録です。トニー自身は、大学進学時に「屋外のスポーツは暑いから」という理由で、バスケットボールに専念したというエピソードも残っています。

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