トマ＝アンリ美術館

トマ＝アンリ美術館について

トマ＝アンリ美術館（Musée Thomas-Henry）は、フランスのノルマンディー地方、マンシュ県にある港町シェルブール＝アン＝コタンタンに位置する美術館です。ここでは、主に15世紀から19世紀の絵画を中心に約300点の作品が展示されており、ノルマンディー地方内で3番目に重要な美術コレクションを誇っています。

歴史

美術館の歴史は1831年に遡ります。この年から1835年の間に、匿名の寄付者によって市に163点の絵画が寄贈されました。後に、これらの絵画が町議会議員であり美術評論家のトマ・アンリによって寄付されたことがわかりました。この美術館で学んでいた著名な画家の一人、ジャン＝フランソワ・ミレーもここで模写を行っていました。

1835年には、これらの寄付された163点の絵画を基に美術館が設立されました。コレクションには、フラ・アンジェリコやフィリッポ・リッピといったイタリアの古典画家の作品が収められています。その後、フランス海軍の提督ジル・トルードや彫刻家でキュレーターのアルマン・ル・ヴェールといった他のコレクターから寄贈された作品も加えられ、コレクションは充実しました。1965年に、市は民間の寄付及び地方財政を元にした「ミレー基金」を設立し、美術館の運営が始まりました。

美術館は当初、シェルブール市庁舎内に設置されていましたが、1983年に旧穀物倉庫の跡地に移転し、ジャック・プレヴェール市立図書館と共に文化施設として再オープンしました。この移転によって、美術館はより多くの来館者を迎えることが可能になり、2007年には18,957人の訪問者がありましたが、2009年にはその数が30,554人に増加しました。

展示内容

トマ＝アンリ美術館では、様々な時代の絵画が展示されていますが、特に15世紀から19世紀にかけての作品に焦点を当てています。訪れる人々は、古典的なテーマや技法を用いた多様な作品に触れることができるため、芸術愛好家にとって魅力的な場所となっています。

まとめ

トマ＝アンリ美術館は、ノルマンディー地方で重要な美術館の一つであり、その豊かな歴史とコレクションは訪れる人々に貴重な文化体験を提供しています。美術館は、絵画を通じて多くの人々を魅了し、地域の文化的なアイコンとしての役割を果たしています。

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