15世紀

15世紀の概要

15世紀は、西暦1401年から1500年までの100年間を指し、ヨーロッパの中世の終焉と近代の幕開けを象徴する時代でもあります。この期間、特に注目すべきは、オスマン帝国の拡大、大航海時代の始まり、そしてルネサンス芸術文化の開花です。ここでは、この世紀の重要な出来事や変革を概観します。

世界における重要な出来事

オスマン帝国の台頭と中世の終焉

1453年、オスマン帝国は東ローマ帝国を滅ぼしました。この出来事は、中世の終わりを象徴するものとしてしばしば言及されます。オスマン帝国はその後、地中海の交易を支配し、経済的な影響力を強化していきました。

大航海時代の開始

15世紀の中頃から、ポルトガルやスペインの航海士たちは新しい交易ルートの開拓に乗り出しました。特に1492年、クリストファー・コロンブスがアメリカ大陸に到達したことは欧州の歴史において巨大な転機となり、さらなる植民地拡大を促しました。これにより、ヨーロッパと新大陸の関係が硬化し、さまざまな文化や物資の交流が始まります。

ルネサンスの広がり

イタリアにおいては、フィレンツェなどの都市が文化の中心地となり、絵画、彫刻、文学などが次々と栄えました。特に、ローディの和約により、イタリア半島の国家間の緊張が軽減され、さまざまな芸術家が自由に活動できる環境が整いました。この時期に形成された「北方ルネサンス」は、その影響をアルプス以北へも及ぼし、広い範囲での文化的覚醒を引き起こしました。

日本における15世紀の動向

日本では、この世紀は室町時代中期にあたり、1467年に応仁の乱が勃発します。この乱は、室町幕府の権力が低下し、戦国大名の台頭を招く契機となります。戦国時代は約百年にわたり続き、日本各地で戦乱が繰り広げられることとなりました。

できごとの年表（1400年代）

1401年

足利義満による内裏の修繕が始まる。中国に使節を派遣し、日本国王としての冊封を受ける。

1402年

アンカラの戦いにてティムールがオスマン帝国を破る。明の永楽帝が即位。

1453年

オスマン帝国がコンスタンティノポリスを陥落させ、東ローマ帝国を滅ぼす。

このように15世紀は、歴史の流れにおいてさまざまな変革や衝撃的な出来事が発生し、近代の舞台を形成する重要な時代でした。新しい思想の芽生えや文化の発展は、その後の世紀でも影響を与え続けることとなります。

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