トミタ電機

トミタ電機株式会社について

トミタ電機株式会社（トミタでんき）は、鳥取県鳥取市を本社に置くメーカーで、主にフェライトコアやコイルなどの電子部品を製造・販売しています。1950年に創業され、以来70年以上にわたり、品質の高い製品を提供し続けています。この企業は、技術革新と市場ニーズに応じた製品開発を行い、今日では国内外に多くの顧客を持つ成長企業となりました。

沿革

トミタ電機の歴史は1950年の創業から始まります。当初は小規模な電気機器の製造を行っていましたが、1952年には有限会社富田電機製作所が設立され、1960年2月にはさらに法人化されて富田電機株式会社となります。1971年には社名を現在のトミタ電機株式会社に変更し、企業の成長に伴うブランド力の強化を図ります。

1980年代には、トミトピーブランドを立ち上げ、ホームセンター事業に参入しましたが、1997年には撤退しました。この時期の挑戦は、企業としての多角化の一環であり、新しい市場への進出を試みたものでした。しかし、その後も本業の電子部品製造に注力し、1995年には株式を店頭公開し、ジャスダックに上場しました。

1996年には、香港に現地法人であるTOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.を設立し、同年11月には中国広東省珠海市に合弁で珠海富田電子有限公司を設立。これらの海外進出は、国際的な製品供給体制を確立するための重要なステップとなりました。2001年には、この珠海富田電子有限公司が独資化され、トミタ電機の完全子会社となります。

さらに、2004年には再度ジャスダック証券取引所に株式を上場し、企業の資本基盤を強化しました。2011年には、TOMITA FERRITE LTD.及びTOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.の株式を追加取得し、完全子会社化を実現。このことで、国際的な事業展開に一層の強固さを持たせることができました。

2011年12月には、TOMITA ELECTRONICS(ZHUHAI)LTD.は事業を終了し、TOMITA FERRITE LTD.にその業務を移管しました。2012年3月には、さらに珠海富田電子有限公司の株式を追加取得し、完全子会社化を完了させました。

まとめ

トミタ電機株式会社は、長い歴史の中で数々の挑戦を経て、現在では高い技術力と安定した製品供給体制を確立しています。連続的な技術革新と市場の変化に柔軟に対応した姿勢が、この企業の成長の源泉となっているのです。今後も国内外でのさらなる事業展開が期待されており、電子部品市場における重要なプレイヤーであり続けることでしょう。

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