トミ・コイヴサーリ

トミ・コイヴサーリ：フィンランドが生んだヘヴィメタル界の重鎮

トミ・コイヴサーリ（Tomi Koivusaari）は、1973年4月11日生まれのフィンランド人ミュージシャンです。彼は特に、フィンランドのヘヴィメタルバンド、アモルフィスのリズムギタリストとして広く知られています。初期のアモルフィスでは、グロウルボーカルも兼任していました。

生い立ちと初期の活動

トミがギターを始めたのは12歳の時でした。1987年には、自身初のバンドとなるスラッシュメタルバンド、ヴァイオレント・ソリューションを結成し、ギターとバッキングボーカルを担当しました。ヴァイオレント・ソリューションでは、1989年にデモテープ『Disorder of Composure』をリリースしています。しかし、同年にはデスメタルバンド、Abhorrenceを結成するためにヴァイオレント・ソリューションを脱退。Abhorrenceでは、2本のデモテープに参加しました。

アモルフィスへの加入と音楽性の変化

1990年、トミは結成直後のアモルフィスに加入し、リズムギターとメインボーカルを担当しました。1995年には、クリーンボーカリストのパシ・コスキネンが加入し、ツインボーカル体制となります。1997年以降、アモルフィスは音楽性をメロディックデスメタルからゴシックメタルへと転換したため、ボーカルはパシが専任するようになり、トミはリズムギターに専念することになりました。2005年にボーカリストがトミ・ヨーツセンに交代し、音楽性は再びメロディックデスメタルへと回帰しましたが、トミは引き続きギターに専念しています。

サイドプロジェクトとゲスト参加

1996年には、パシ・コスキネンと共に、ブラック/デスメタルバンド、Ajattaraを結成。このバンドでは、サムエル・レンポ (Samuel Lempo)という別名義を使用していました。また、Verenpisara、Jam-Bore、Karuselli、Velcraといったバンドでも活動していました。

さらに、Black Sun Aeon、カロン、Kotiteollisuus、ワルタリといったバンドのアルバムにゲストとして参加しています。特にカロンとKotiteollisuusでは、シタールを演奏しており、その音楽的多才さを示しています。

使用機材

トミ・コイヴサーリは、主にESP Eclipse 1 CTM “Crescent”とマーシャルのアンプを愛用しています。

ディスコグラフィー（一部）

アモルフィス

The Karelian Isthmus (1992)
Tales from the Thousand Lakes (1994)
Elegy (1996)
Tuonela (1999)
Am Universum (2001)
Eclipse (2006)
Silent Waters (2007)
Skyforger (2009)
The Beginning of Times (2011)
Circle (2013)
Under the Red Cloud (2015)
Queen of Time (2018)

ヴァイオレント・ソリューション

Disorder of Composure (Demo, 1989)

Abhorrence

Vulgar Necrolatry (Demo, 1990)

Ajattara

Itse (2001)
Kuolema (2003)
Tyhjyys (2004)

ゲスト参加

Waltari - Yeah! Yeah! Die! Die! - Death Metal Symphony In Deep C (1996)
Charon - Songs for the Sinners (2005)
Kotiteollisuus - Sotakoira II (2012)

外部リンク

* Amorphis Official Website

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