トミー・ラステラ

トーマス・フランク・ラステラ：メジャーリーグを渡り歩くユーティリティ内野手

トーマス・フランク・ラステラ（Thomas Frank La Stella, 1989年1月31日 - ）は、アメリカ合衆国ニュージャージー州出身のプロ野球選手（内野手）です。右投左打で、現在はフリーエージェントとなっています。

プロ入りからブレーブス時代

2011年のMLBドラフト8巡目（全体266位）でアトランタ・ブレーブスから指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。A級ローム・ブレーブスでのデビュー後、着実にステップアップ。

2012年にはA+級リンチバーグ・ヒルキャッツで打率.302、5本塁打、56打点、13盗塁を記録。

2013年にはAA級ミシシッピ・ブレーブスで打率.343という高打率を残し、アリゾナ・フォールリーグでは「トッププロスペクト・チーム」に選出されるなど、将来を嘱望される存在となりました。

2014年、AAA級グウィネット・ブレーブスでの好成績が評価され、5月28日にブレーブスとメジャー契約を結び、念願のメジャーデビューを果たしました。デビュー戦となったボストン・レッドソックス戦では、「8番・二塁手」で先発出場し、4打数2安打と上々の滑り出しを見せました。

カブス時代

2014年11月16日、アローディス・ビスカイーノとのトレードでシカゴ・カブスへ移籍。カブスでは背番号を「2」に変更し、ユーティリティ内野手としてチームに貢献しました。

2016年には74試合に出場し、打率.270、2本塁打、11打点を記録し、チームのワールドシリーズ制覇に貢献しました。

エンゼルス、アスレチックス時代

2018年11月29日にロサンゼルス・エンゼルスへトレード移籍。エンゼルスでは、2019年にMLBオールスターゲームに選出されるなど、キャリアハイの成績を残しました。

2020年8月28日にはフランクリン・バレトとのトレードでオークランド・アスレチックスへ移籍しました。

ジャイアンツ時代

2021年2月4日にサンフランシスコ・ジャイアンツと3年総額1875万ドルの契約を結びました。しかし、怪我の影響もあり、期待されたほどの活躍は見せられませんでした。

2022年シーズン終了後、DFAとなり、2023年1月5日に自由契約となりました。

マリナーズ時代

2023年1月19日にシアトル・マリナーズと1年契約を結びましたが、5月2日にDFAとなり、5月4日に自由契約となりました。

プレースタイル

ラステラは、選球眼に優れ、高い出塁率を誇るのが特徴です。また、左打者ながら左投手を得意としており、2014年には対左打率.311を記録しています。内野のユーティリティとして、複数のポジションをこなせる器用さも持ち合わせています。

今後の展望

2023年シーズンはマリナーズで不本意な成績に終わりFAとなりましたが、メジャーでの豊富な経験とユーティリティ性から、今後も他球団での活躍が期待されます。持ち前の選球眼と打撃センスを活かし、再びメジャーの舞台で輝きを放つことができるでしょうか。

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