トム・ローラー

トム・ローラー: アメリカの多才な格闘家

トム・ローラーは1983年5月15日にアメリカ合衆国マサチューセッツ州フォールリバーに生まれた、総合格闘家およびプロレスラーです。現在はシンジケートMMAに所属し、MLW（メジャー・リーグ・レスリング）及び新日本プロレスにも活動の場を広げています。

来歴

エステロ高校でレスリングを学び、その後セントラルフロリダ大学でNCWAの大会で3度優勝を果たしました。大学では教育社会学の学士を取得し、卒業後はフロリダのローカル団体でプロレスラーとしてデビューする傍ら、高校で歴史を教える教師として活動を始めました。また、フォールリバーに戻るとブラジリアン柔術に取り組み始め、2007年にはプロ総合格闘技デビューを果たしました。

The Ultimate Fighter

2008年には、リアリティ番組「The Ultimate Fighter」シーズン8に参加し、フランク・ミアが率いるチームに所属しました。トーナメントでは、ライアン・ロペスをリアネイキドチョークで下し、続くラウンドでライアン・ベイダーに敗北を喫しましたが、彼の名がUFCに刻まれる第一歩となりました。

UFCキャリア

トムは、初めてUFCの舞台に立ったのは、2008年12月に行われた「The Ultimate Fighter: Team Nogueira vs. Team Mir Finale」でした。この試合でカイル・キングスベリーに対して判定勝ちを収め、その後も活躍を続けます。2009年のUFC 100ではミドル級に転向し、CB・ダラウェイに対してギロチンチョークで勝利したことから、サブミッション・オブ・ザ・ナイトの栄誉にも輝きました。

その後も様々な試合を重ね、ノックアウト・オブ・ザ・ナイトやファイト・オブ・ザ・ナイトといった賞を手にしましたが、2017年にはUSADAによる薬物検査で陽性反応が確認され、2年間の出場停止処分を受けることとなります。この時、ローラーは自身の無実を訴えました。

プロレスキャリア

2017年からはMLWにて活躍し、2019年にはロウ・キーを打ち破りMLW世界ヘビー級王座を獲得します。2020年6月には新日本プロレスに参戦し、TEAM FILTHYを結成。2021年にはNEW JAPAN CUP USAを制覇し、その後新設されたNJPW STRONG無差別級王座を手にします。

主な技と得意技

トム・ローラーは、様々なフィニッシュホールドや打撃技を駆使します。特に彼が好む技の一つは、NKOTBというフィニッシュホールドで、相手の両腕を掴んで膝を叩き込むものです。その他、エルボー、サッカーボールキック、スープレックス各種など、幅広い技術で観客を魅了します。

戦績

トム・ローラーは、UFCでのファイト・オブ・ザ・ナイトやノックアウト・オブ・ザ・ナイトなど数多くのタイトルを獲得し、MLWでも世界ヘビー級王座を持つなど、多岐にわたって成功を収めています。また、2021年には新日本プロレスのSTRONG無差別級王座を初代チャンピオンとして手にしました。

まとめ

トム・ローラーは総合格闘技とプロレスの両分野で非常に多才な選手です。彼の経歴は、数々の挑戦と成功を知るための興味深い物語を紡ぎ出しています。今後も彼の戦績と冒険に注目が集まることでしょう。彼がどのような舞台で次の足跡を残すのか、ファンとして楽しみにしています。

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