トヨタ・ガイア

トヨタ・ガイアは、1998年から2004年までトヨタ自動車が製造・販売していたミニバンです。初代イプサムの姉妹車として、市場のニーズに応えるべく開発されました。

概要

ガイアは、当時大ヒットしていたホンダ・オデッセイに対抗するために、初代イプサムをベースに開発されました。イプサムから全長を90mm、全高を20mm伸ばし、居住性を向上させています。プラットフォームはコロナプレミオと共通のため、5ナンバーサイズを維持しており、取り回しの良さも特徴でした。後に2代目イプサムが登場すると、ボディサイズがガイアを上回り、上級車種という位置づけは逆転しました。

メカニズム

発売当初、エンジンは2.0L直4ガソリンエンジン（3S-FE型）と2.2L直4ディーゼルターボエンジン（3C-TE型）が搭載されました。ガソリンエンジンはマイナーチェンジで2.0L直4直噴エンジン（1AZ-FSE型）に換装されましたが、ディーゼルエンジンは最後まで変更されませんでした。駆動方式はFFと4WDが用意され、4WDはガソリンエンジンのみの設定でした。トランスミッションは全車コラム式の4速ATが採用されています。

車両形式は、エンジンによって異なり、3S-FE型搭載車はSXM10G/15G、1AZ-FSE型搭載車はACM10G/15G、3C-TE型搭載車はCXM10Gでした。4WD車はそれぞれSXM15G、ACM15Gとなります。

特徴

ガイアは、初代イプサムの上級仕様として、イプサムにはない2列目キャプテンシート仕様（6人乗り）が設定されていました。また、ルーフを車両後端まで延長して切り落としたデザインを採用し、3列目の居住性も改善されていました。販売はトヨタ店を通じて行われました。

M1G型（1998年-2004年）

1998年5月29日：販売開始。
2000年4月：エアロパッケージを追加。ワイドマルチAVステーションIIを1999年モデルに変更。
2001年4月13日：マイナーチェンジを実施。フロントデザインを変更し、ディスクホイールを15インチ化。ナビゲーションシステムをDVD化。ワイヤレスドアロックにハザードアンサーバック機能を追加。ガソリン2WD車のエンジンを直噴式の1AZ-FSE型に換装。
2002年8月9日：ガソリン4WD車のエンジンも1AZ-FSE型に換装。エンジン改良により、一部車種で「平成22年度燃費基準+5%」を達成。ステアリングデザインを変更。
2004年8月：生産終了。
2004年9月：販売終了。

関連項目

トヨタ・イプサム：姉妹車
トヨタ・ナディア：同上
トヨタ・アイシス：後継車

外部リンク

GAZOO.com トヨタ・ガイア
* 幻の2代目ガイア（『ニューモデルマガジンX』2003年10月号）

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