トヨタ・RV8K

トヨタ・RV8Kエンジンの概要

トヨタ・RV8Kは、2009年にトヨタ自動車が開発したエンジンであり、日本のフォーミュラ・ニッポン及びスーパーフォーミュラで使用されました。このエンジンは高い性能と信頼性を兼ね備えており、レースシーンにおいて重要な役割を果たしてきました。

RV8Kの派生モデル

RV8KのバリエーションであるRV8KGは、同年からSUPER GT・GT500クラスに参加するレクサス・SCに搭載されています。このモデルは、RV8Kの特定の仕様が変更されたもので、競技環境に最適化されています。

さらに、トヨタ・モータースポーツ有限会社（TMG）から開発されたRV8KLMは、2011年から2014年までル・マン24時間レースなどに挑戦したレベリオン・レーシングのLMP1車両（ローラ・B08/60|ローラ・B08_60）に装備され、過酷な耐久レースでその性能を発揮しました。

エンジン規定の変更とその影響

スーパーフォーミュラ及びSUPER GTにおいては、2014年よりエンジン規定が改訂されたため、RV8Kエンジンは2013年をもって使用を終了しました。RV8Kの後継モデルとしてはトヨタ・RI4Aが投入されています。しかし、一方で2012年から2018年までSUPER GT・GT300クラスに参戦したプリウス（apr）は、RV8Kエンジンを搭載し続けました。

技術仕様

RV8Kエンジンは、水冷V型8気筒DOHC32バルブ形式であり、バンク角は90度です。総排気量は3,399ccで、内径と行程はそれぞれ93.0mm及び62.54mmです。最高回転数は10,300rpmで、オーバーテイク・システムを使用すると10,700rpmまで引き上げることができます。また、最大出力は600PSを超える高出力で、レースで必要なパワーを実現しています。

次に、RV8KGの仕様を見てみましょう。このバリエーションも水冷V型8気筒DOHC32バルブ形式で、バンク角や排気量はRV8Kと同じです。最高出力は460PS以上、最大トルクは40kg·mを超えています。

最後に、RV8KLMでは若干異なる排気量（3,400cc）が採用されており、リストリクターの直径はφ30.6mm×2となっています。このエンジンの最高出力は500PS以上です。

まとめ

トヨタ・RV8Kエンジンは、その性能と信頼性から多くの競技において重要な存在となっており、特にスピードと耐久性が求められるレースシーンでの活躍が期待されていました。今後もトヨタがどのような新たな技術でレース用エンジンを進化させていくのか、注目されるところです。

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