トヨタ・UZエンジン

UZエンジンの概要

UZエンジンは、トヨタ自動車が開発したV型8気筒ガソリンエンジンのシリーズです。このエンジンは特に、高出力と耐久性の高さが特徴で、初代レクサス・LS（通称セルシオ）に搭載され、顧客からの高い評価を得ています。バンク角は90度に設計されており、トヨタ独自の「吸引鋳造法」を用いて製造されたシリンダーブロックが搭載されています。

UZエンジンは1989年にクラウンに初めて搭載され、その後、レクサスブランドの初代LS（UCF10系）が登場した際にも採用されました。これにより、トヨタの高級車市場において重要な役割を果たすこととなります。さらに、このエンジンの後継となるURエンジンも構想されています。

UZエンジンのバリエーション

UZエンジンにはいくつかのバリエーションが存在し、その中でも主に以下の型式があり、それぞれ異なる特性を持っています。

1UZ-FE

• - タイプ: V型8気筒 DOHC 32バルブ (1997年以降はVVT-i仕様)
• - 排気量: 4,000cc
• - 出力・トルク:

1. (1989-1994): 191kW (260ps) / 5,400rpm, トルク: 353N·m (36.0kg·m) / 4,600rpm
2. (1992-1997): 162kW (220ps) / 4,800rpm, トルク: 333N·m (34.0kg·m) / 4,000rpm
3. (1994-1997): 195kW (265ps) / 5,400rpm, トルク: 363N·m (37.0kg·m) / 4,600rpm
4. (1997-2004): 206kW (280ps) / 6,000rpm, トルク: 402N·m (41.0kg·m) / 4,000rpm
5. (2004+): 221kW (300ps) / トルク: 420N·m (42.8kg·m)

主な搭載車種には、8代目クラウンや初代レクサスGS400、レクサスLS400などがあります。また、特に高級モデルに多く使用されており、その高出力が求められる場面での信頼性を確保しています。

2UZ-FE

• - タイプ: V型8気筒 DOHC 32バルブ (2007年9月よりVVT-i)
• - 排気量: 4,663cc
• - 出力・トルク:

1. 173kW (235ps) / 4,800rpm, トルク: 422N·m (43.0kg·m) / 3,600rpm
2. 212kW (288ps) / 5,400rpm, トルク: 448N·m (45.7kg·m) / 3,400rpm

北米市場のSUVやピックアップトラックに広く搭載され、特に耐久性的に改良された点が特徴です。シリンダーブロックがアルミから鋳鉄に変更され、出力性能が向上しています。

3UZ-FE

• - タイプ: V型8気筒 DOHC 32バルブ VVT-i
• - 排気量: 4,292cc
• - 出力・トルク:

1. 206kW (280ps) / 5,600rpm, トルク: 430N·m (43.8kg·m) / 3,400rpm
2. 221kW (300ps) / トルク: 441N·m (42.8kg·m) / 3,400rpm

主に3代目レクサスLS430やレクサスGS430といった高級モデルにおいてその性能を発揮しています。

UZエンジンの系譜と関連情報

UZエンジンはトヨタのエンジン型式命名規則に従い、名付けられています。このシリーズは、トヨタ自動車のエンジン技術の集大成であり、優れたエンジン性能を実現しています。また、これらのエンジンはスポーツカーや高級車に多く採用されており、 racing シーンでも使用が見込まれています。

トヨタはその革新的な技術とエンジン設計を通じて、今後の自動車業界における重要なプレイヤーであり続けるでしょう。エンジンの進化は、今後の車両性能向上に大きく寄与することが期待されています。

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