トヨタ東京ビル

トヨタ東京ビルの概要

トヨタ東京ビルは、東京都文京区後楽に位置する高層ビルであり、1982年1月に竣工しました。このビルは、愛知県に本社を置くトヨタ自動車工業の首都圏拠点として計画されました。しかし、1982年7月にトヨタ自動車販売との統合が決定され、ビルは新たに設立された「トヨタ自動車」の本社ビルとなりました。

ロケーション

ビルは外堀通りに面し、小石川後楽園の近くに位置しています。また、JR中央線の水道橋駅と飯田橋駅の中間にあるため、交通アクセスも良好です。小石川後楽園との距離が近いため、斜線制限が適用されており、高層化を実現するために総合設計制度が導入されております。ビル周辺には後楽緑道が整備されており、緑豊かな環境が保たれています。

受賞歴

トヨタ東京ビルは、そのデザインやエコロジーへの取り組みから、2010年に文京区から「第9回 文の京 都市景観賞」の景観創造賞を受賞しました。また、2011年には日本建設業連合会主催の第24回BCS賞を受賞し、業界でも評価されています。

エネルギー効率

2011年の調査によると、トヨタ東京ビルの延床面積あたりのエネルギー消費量は1100メガジュールで、空調時間の短縮が功を奏し、東京都内のオフィスビルの中でエネルギー消費が特に低いビルの一つに位置付けられました。三井住友海上新川ビルと並び、エネルギー効率の高いビルとして注目されています。

テナント

トヨタ自動車男子バスケットボール部を母体に設立されたアルバルク東京の運営会社も、トヨタ東京ビルの入居者の一つです。2023年2月1日、トヨタグループのトヨタ不動産は三井不動産との共同で、トヨタ自動車からこの建物を取得し、名前を「トヨタ東京ビル」に変更しました。トヨタ自動車自体も引き続きテナントとして入居していますが、2026年度を予定に新しい本社への移転を計画しています。

2023年6月26日からは、公益財団法人日本サッカー協会（JFA）が文京区本郷の日本サッカー協会ビル（JFAハウス）からの移転入居も行っています。

まとめ

トヨタ東京ビルは、トヨタ自動車にとって重要な役割を持つ拠点でありながら、そのエコロジーな取り組みやデザインでも評価されています。今後の動向にも注目が集まります。

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