トライアルカンパニー

株式会社トライアルカンパニーについて

株式会社トライアルカンパニーは、福岡県福岡市に本社を構える、スーパーセンターやディスカウントストアを中心とした小売業を営む企業です。株式会社トライアルホールディングスの完全子会社として、日本全国および韓国に店舗を展開しています。

事業概要

当初は流通業向けのITシステム開発を主力としていましたが、現在はディスカウントストア業態を中心とした小売事業を展開しています。しかし、ITシステム開発のノウハウは現在も活かされており、子会社を通じて全店舗の営業支援や業績分析を行っています。2022年12月時点で、国内274店舗、韓国に6店舗を展開しています。

小売業以外にも、大分県に温泉リゾート施設「長者原温泉トライアル温泉郷」を運営、福岡県にはリテールAI開発拠点も設立するなど、多角的な事業展開を行っています。

沿革

トライアルカンパニーの歴史は、1974年に福岡市で開業したリサイクルショップ「あさひ屋」に遡ります。

1974年: 永田大海氏が「あさひ屋」を開業
1981年: 株式会社あさひ屋を設立
1984年: 株式会社トライアルカンパニーに商号変更、家電量販店「エレビット」を開業
1992年: ディスカウントストア「トライアル」1号店を開業
1996年: 「スーパーセンタートライアル」1号店を開業
1998年: 東北地方に初出店
2002年: 関東地方に初出店、韓国に現地法人設立
2003年: 甲信越地方に初出店、中国に現地法人設立
2004年: 中国地方に初出店
2005年: 韓国に初出店、ディスカウントコンビニ「トライアル百下店」を開業
2006年: 大型スーパーセンター「メガセンタートライアル」1号店を開業、関西地方に初出店
2007年: ドラッグストア「ドラッグ&フレッシュトライアル」1号店を開業
2008年: 北海道地方に初出店
2010年: ドラッグストア「トライウェル」1号店を開業
2011年: 温泉リゾート施設「トライアル長者原温泉郷」を開業
2018年: スマートストア展開開始
2020年: リテールAI開発拠点「リモートワークタウン ムスブ宮若」設立
2022年: 「トライアルGO」1号店を開業
2024年: 四国地方に初出店、北陸地方に初出店

店舗の特徴

トライアルは、「スーパーセンター」型店舗を主力として展開しており、一店舗あたりの規模は3,000平方メートル以上と広大です。かつては居抜き物件を積極的に活用していましたが、近年は新築店舗の出店を進めています。

また、IT技術の導入に積極的で、AIカメラやスマートショッピングカートなどを活用した「スマートストア」を展開しています。これにより、店舗運営の効率化とコスト削減を図り、低価格での商品提供を実現しています。

24時間営業の店舗も多く、利便性の高い店舗運営を行っています。

企業の特徴

トライアルカンパニーは、IT技術の活用に力を入れており、店舗へのスマートショッピングカート、リテールAIカメラ、デジタルサイネージの導入を進めています。

特にスマートショッピングカートは、2023年5月末時点で約15,000台が稼働しており、セルフレジ機能付買い物カートとしては世界一の稼働台数を誇ります。プリペイドカードや専用アプリを登録することで、顧客自らが商品をスキャンし、キャッシュレスで会計を済ませることが可能です。

また、リテールAIカメラは、商品棚の監視や顧客の動線分析を行い、発注や補充オペレーションの最適化に役立てています。デジタルサイネージは、店舗や売場に合わせた情報提供を行い、顧客の購買意欲を高める効果があります。

トライアルは、これらの技術を組み合わせることで、効率的な店舗運営と顧客体験の向上を目指しています。

店舗業態

トライアルには、以下のような様々な業態の店舗が存在します。

スーパーセンタートライアル: 主力となるスーパーセンター業態で、広大な売り場面積を誇ります。
メガセンタートライアル: インテリアや生活雑貨を拡充した大型業態です。
トライウェル: 食料品を取り扱うディスカウントドラッグストア業態です。
ディスカウントストアトライアル: 様々な商品を扱うディスカウントストア業態です。
バラエティストアトライアル: ディスカウントストアトライアルとほぼ同業態で、一部店舗は異なるデザインの看板を使用しています。
トライアルマート: 食料品を中心とした店舗です。
ネバフッドマーケットトライアル: スーパーマーケット型の店舗です。
スーパーマーケットトライアル: 食料品スーパー業態です。
ドラッグ&フレッシュトライアル: 食料品や医薬品を扱う業態です。
トライアルQuick: 小型店舗で、夜間は無人営業を行っています。
トライアルGO: 最新のIT技術を導入した次世代型スマートストアです。

モバイルアプリケーション

トライアルでは、公式アプリ「トライアルお買い物アプリ」や「SU-PAY」を提供しています。これらのアプリでは、会員カード機能、クーポン発行、商品のスキャン・決済機能などを利用でき、店舗での買い物を便利にするための機能が搭載されています。

運営店舗

2024年4月現在、日本全国に321店舗を展開しており、特に九州地方に多くの店舗があります。その他、韓国にも店舗を運営しています。

特筆すべき店舗

トライアルマート西那須野店: 新築ショッピングセンターの核店舗として出店した初の事例です。
スーパーセンタートライアルアイランドシティ店: IT技術を導入した次世代型店舗の代表例です。
さとちょう Powered by TRIAL広田店: 佐藤長との提携によりリニューアルオープンした店舗です。
グロッサリアトライアル脇田店: 小学校の体育館をリノベーションしたレストランです。
* トライアルスマートむつ新町店: 小型業態のトライアルスマートの屋号を付けた店舗です。

過去に存在した店舗

トライアルは、店舗の統廃合や移転により、過去に多くの店舗を閉鎖しています。詳細は本文をご参照ください。

株式会社トライアルホールディングス

トライアルカンパニーの親会社であり、流通小売事業とリテールAI事業を中核とする持株会社です。2015年に設立され、株式上場も果たしています。

関連企業・団体

トライアルグループは、多くの連結子会社や持分法適用会社を有しています。詳細は本文をご参照ください。

事件・不祥事

トライアルは、過去に不適正表示や恐喝事件などの不祥事を起こしています。詳細は本文をご参照ください。

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