トラビス・イティエン

トラビス・イティエン・ジュニア：輝きと苦難のランニングバック

トラビス・イティエン・ジュニア（Travis Etienne Jr.）は、1999年1月26日生まれ、ルイジアナ州ジェニングス出身のアメリカンフットボール選手です。現在はNFLのジャクソンビル・ジャガーズでランニングバックとして活躍しています。

カレッジでの輝かしいキャリア

イティエンはクレムソン大学に進学し、1年目の2017年シーズンから先発として出場。チーム最多の766ラン獲得ヤードを記録し、その才能の片鱗を見せました。

2018年シーズンには、1,659ラン獲得ヤード、ディビジョン最多となる24のラッシングTDを記録し、チームをCFPナショナルチャンピオンシップ優勝に導く原動力となりました。この活躍により、ACC最優秀選手賞とACC最優秀攻撃選手賞を受賞しました。

勢いは止まらず、2019年シーズン開幕戦ではキャリアハイとなる205ラン獲得ヤードを記録。続く試合ではそれを上回る212ラン獲得ヤードを記録しました。クレムソン大学のランニングバックが1試合200ラン獲得ヤード以上を3度記録したのは、イティエンが史上初です。シーズン全体では1,614ラン獲得ヤード、19のラッシングTDを記録し、ACC最優秀選手賞とACC最優秀攻撃選手賞を2年連続で受賞しました。

2020年のNFLドラフトでの上位指名が予想されましたが、イティエンはアーリーエントリーせずに大学に残留。2020年シーズンは914ラン獲得ヤード、14のラッシングTDを記録し、大学通算で4,952ラン獲得ヤードを記録、ACCの最多記録を更新しました。

NFLでの挑戦：ジャクソンビル・ジャガーズへ

2021年のNFLドラフトで、イティエンはジャクソンビル・ジャガーズから全体25位で指名を受け、4年総額1,290万ドルのルーキー契約を結びました。大学時代のチームメイトであるトレバー・ローレンスも、このドラフトでジャガーズから全体1位指名されており、再びチームメイトとしてプレーすることになりました。

しかし、順風満帆とはいきませんでした。2021年シーズン開幕前のプレシーズンマッチで左足のリスフラン関節を損傷し、無期限離脱を余儀なくされます。手術を受け、残念ながらシーズンを全休することとなりました。

2022年シーズン、イティエンは開幕戦となる第1週のワシントン・コマンダース戦でついにNFLデビューを果たしました。そして、第7週のニューヨーク・ジャイアンツ戦では114ラン獲得ヤード、キャリア初となるラッシングTDを記録し、NFL選手として確かな一歩を踏み出しました。

今後の活躍に期待

カレッジでの圧倒的な実績を引っ提げ、NFLの世界に飛び込んだイティエン。怪我という試練を乗り越え、ついにその才能を開花させ始めました。今後の彼の活躍から目が離せません。

外部リンク

NFL.com
ESPN
Yahoo! Sports
Pro-Football-Reference
トラビス・イティエン X（旧Twitter）
Jacksonville Jaguars bio
* Clemson Tigers bio

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