トランスフォーマー マイクロマスター

トランスフォーマー マイクロマスター

『トランスフォーマー マイクロマスター』は、世界的に人気のあるトランスフォーマー（TF）シリーズの一部として、2002年に初めて商品展開が行われた独自の玩具ラインです。その特徴は、従来のトランスフォーマーシリーズのキャラクターを小型化した「マイクロマスター」という新しい形態で展開されている点です。日本では、この企画がスタートする以前にも「マイクロトランスフォーマー」（以下、マイクロTF）という名称で『トランスフォーマーV』や『トランスフォーマーZ』に登場しており、この流れを受け継いでいます。

マイクロマスターの設定

本作の「マイクロマスター」は、もともとアメリカで開発された小型トランスフォーマーを基にし、日本独自の仕様と設定を施されています。日本では、史上初めての六体合体により誕生するロボットたちを中心に展開されており、『リターン・オブ・コンボイ』や『合体大作戦』においても展開されたシリーズと関連があるものの、同一キャラクターかどうかは明確にはされていません。

2003年には、さらに発展した形で『トランスフォーマーV』のマルチ戦隊が新たなラインナップとして加わりましたが、マルチ戦隊は元々マイクロTFでは無く、「DXマイクロマスター」として別カテゴリ扱いとなっています。

また、これらの玩具はコンビニ限定で販売され、一般の店舗では手に入らない特別感がありました。さらに、各商品の中には設定に合わせた別カラーリングのシークレットアイテムが含まれており、コレクター心をくすぐる要素も添えられています。

あらすじ

物語の舞台は、宇宙のセイバートロン星。かつて大戦を経たサイバトロンのリーダー、コンボイが消息を絶ち、一般住民であるセイバードロイドたちは彼の捜索のため宇宙へと旅立ちます。しかし、彼らは次元振動波に飲み込まれ、地球へ転移してしまうことに。その際、次元振動の影響で変形能力を持つ「マイクロマスター」へと進化を果たします。一部の者は進化の副作用によって悪の心を宿し、「デストロン」と化してしまいました。

サイバトロンたちは人類と共存を望む一方で、デストロンは地球支配を企む新たな戦いを繰り広げます。これは旧知のサイバトロンと新たな敵デストロンとの間で繰り広げられる激闘の物語でもあるのです。

登場キャラクター

本作では、様々なロボットキャラクターが登場します。まずは、サイバトロンの「ライナーチーム」から、6体のロボットが合体して巨大ロボ・シックスライナーを形成します。各メンバーは、異なる役割を持ちつつも協力し合い、敵に立ち向かいます。

• - ディーゴ: チームリーダーで、SLに変形。全体のリーダー格。
• - ナイト: 自称忍者戦士で、ブルートレインに変形。暗闇での戦いが得意。
• - ジョー: 電波を操る情報解析の名手。JR東日本651系に変形。
• - リーフ: ロマンチストの風を操るキャラクターで、JR東日本200系に変形。
• - スパーク: 早さ自慢で水を操る暴れん坊。JR東海100系に変形。
• - アラン: 論理的思考や電気を駆使するキャラクターで、TGVに変形。

また、他のチームにも合体する能力を持つキャラクターが多数登場し、それぞれに独自の設定があります。これらのキャラクター達が織り成すストーリーは、玩具のパンフレットの中でのみ展開され、映像化されていない点が特徴です。

まとめ

『トランスフォーマー マイクロマスター』は、玩具としての魅力だけでなく、深い設定や多様なキャラクターでファンを楽しませているシリーズです。コレクター向けの要素も豊富なため、トランスフォーマーの世界観に興味を持つ人々にとって、魅力的な一品となっています。

もう一度検索