トリプティコン

トリプティコン (Triptykon) の概要

トリプティコンは、スイスを拠点とするエクストリーム・メタルバンドであり、特にトム・G・フィッシャーが中心となって活動しています。このバンドは、フィッシャーが以前在籍していたメタルバンド「セルティック・フロスト」からのスタイルを受け継ぎながら、新たな音楽的探求を続けています。

バンドの始まり

2007年、フィッシャーは友人で女性ミュージシャンのヴァンヤ・スレーとのサイド・プロジェクトを立ち上げましたが、このプロジェクトは徐々にバンド形態へと進化していきます。翌年、彼は「セルティック・フロスト」から脱退し、この新しいバンドに「トリプティコン」という名前を付けました。

最初のメンバーとして、V・サンチューラ（ギター）やノルマン・ロンハルト（ドラムス）が加入し、バンドの活動は本格化。2010年、自主レーベル「Prowling Death Records」を通じて1stアルバム『Eparistera Daimones』を発表し、早速日本での初公演も成功させました。

その年の秋にはEP「Shatter」をリリースし、メタルシーンから注目される存在となります。また、イギリスの「Metal Hammer」主催の「Golden Gods Awards」で受賞する栄誉も獲得しました。

アルバムのリリースとメンバー変遷

2014年には2ndアルバム『Melana Chasmata』を発表し、その音楽性をさらに深化させました。しかし、2017年にはドラマーのノルマン・ロンハルトが脱退し、2018年には新たにハネス・グロスマンが加入することになります。これはバンドの活動に新しい風を吹き込む出来事でした。

音楽スタイル

トリプティコンの音楽スタイルは、ドゥーミーで非常に重厚なサウンドに特徴づけられており、特にフィッシャーがセルティック・フロストの末期に築いたスタイルを引き継いでいます。バンド名の「トリプティコン」という言葉は、彼のキャリアにおける3つ目のプロジェクトを意味しており、その意義を反映しています。さらに、アルバムのカバーアートは、フィッシャーが長年の友人であるアーティストH・R・ギーガーによって手掛けられています。

現在のメンバー

2021年時点でのトリプティコンのメンバーは以下の通りです。

• - トム・ガブリエル・フィッシャー（ボーカル/リズムギター）: 2008年から活動中。
• - V・サンチューラ（リードギター）: 2008年から在籍。
• - ヴァンヤ・スレー（ベース）: 女性プレイヤーとして、2008年から続投。
• - ハネス・グロスマン（ドラム）: 2018年から加わった新メンバー。

旧メンバー

• - リード・セント マーク（ドラム）: 2008年に参加。
• - ノルマン・ロンハルト（ドラム）: 2008年から2017年まで在籍。

ディスコグラフィ

• - アルバム:

- 『Eparistera Daimones』(2010)
- 『Melana Chasmata』(2014)

• - EP:

- 『Shatter』(2010)

• - ライブ・アルバム:

- 『Requiem (Live at Roadburn 2019)』(2020)

総括

トリプティコンは、重たくも緻密なサウンドでエクストリーム・メタルのシーンに強い影響を及ぼす存在となっています。彼らの音楽は、従来のメタルの枠を超えてリスナーに深い体験を提供し続けています。

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