トロイ・パーシバル

トロイ・ユージーン・パーシバルは、1969年生まれ、カリフォルニア州出身の元プロ野球選手です。主にクローザーとして活躍し、その右腕から繰り出される速球で多くの打者をねじ伏せました。

捕手からクローザーへ

1990年のMLBドラフトでカリフォルニア・エンゼルスから指名を受け入団。当初は捕手でしたが、打撃に苦しみ、コーチの勧めもあって投手に転向。これがパーシバルの野球人生を大きく変える転機となりました。1995年にメジャーデビューを果たすと、セットアッパーとして好成績を収め、新人王投票で4位に入りました。

エンゼルスの守護神として

1996年からはクローザーとして活躍。オールスターゲームにも出場し、36セーブを記録しました。1998年には自己最多の42セーブを挙げ、チームの勝利に大きく貢献。2002年には、フランシスコ・ロドリゲスと共に強力なリリーフ陣を形成し、チームをワールドシリーズ制覇に導きました。この年、ポストシーズンでは7セーブを記録し、世界一の瞬間をマウンドで迎えました。

読売ジャイアンツとの交渉とその後

2004年オフには読売ジャイアンツが獲得に乗り出すも、最終的にはデトロイト・タイガースへ移籍。その後、故障に苦しみながらも、セントルイス・カージナルスでメジャー復帰を果たし、タンパベイ・レイズを経て、2009年に現役を引退しました。

引退後

引退後は、高校や大学でコーチを務め、後進の指導にあたっています。2024年からは、アメリカ独立リーグのアイダホフォールズ・チューカーズの監督に就任しました。

プレースタイルと人物

最速164km/hの速球とカーブ、チェンジアップを武器に、多くの打者を圧倒しました。エンゼルス時代にチームメイトだった長谷川滋利とは親交が深く、長谷川にとってパーシバルは「メジャーリーグにおける師匠のような存在」でした。

トロイ・パーシバルは、捕手からクローザーへ転向し、その才能を開花させた稀有な選手です。エンゼルスの黄金時代を支えた守護神として、多くのファンに記憶されています。

受賞歴・記録

* MLBオールスターゲーム選出：4回 (1996年、1998年、1999年、2001年)

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