トロント州立大学

トロント州立大学：都市型キャンパスが誇る教育とイノベーションの拠点

トロント州立大学（Toronto Metropolitan University、略称：TMU）は、カナダ・トロントのダウンタウン、ヤング・ダンダス・スクウェア周辺にキャンパスを構える、約2万5千人の学生が学ぶ活気あふれる大学です。その歴史は1948年、ライアソン工科専門学校として設立されたことに始まります。その後、ライアソン工科専門学院を経て、1971年には州立大学として正式に発足。1993年には修士課程、博士課程の開設も認可され、2001年にはライアソン大学と名称変更されました。

しかし、2022年、過去の名称にまつわる問題を踏まえ、現在の「トロント州立大学」へと改称されました。この改名は、大学の新たな出発点、そして社会とのより強固な繋がりを象徴する出来事と言えるでしょう。

未来へ向けたキャンパス拡張計画

TMUは、近年のマスタープランに基づき、大規模なキャンパス拡張計画を推進しています。2009年以降、複数の新校舎が完成し、現在も建設、計画段階にある校舎が存在します。計画では、高層ビル群を擁した独特の学舎を建設し、さらに世界最大の地下街PATHとの地下接続計画も検討されており、冬季の通学における利便性の大幅な向上が期待されています。

象徴的な取り組みとして、2009年には大手スーパーマーケットと共同で、歴史的建造物であるメープルリーフ・ガーデンズの建物を買収、改修しました。この建物には、スーパーマーケット、多目的施設、アイススケートリンク、バスケットボールコートなどが整備され、学生生活を豊かに彩る空間となっています。

学生生活を支える利便性と充実した環境

TMUは、地下鉄ダンダス駅に隣接し、管理棟は駅およびイートンセンターと直結しているなど、抜群のアクセスを誇ります。キャンパス内では無線インターネットが開放されており、さらにAMCシアターズ内の映画館やフードコートでも学生向けに無料Wi-Fiが提供されています。

幅広い専門分野と充実した教育プログラム

TMUでは、文学部、コミュニケーション・デザイン学部、コミュニティーサービス学部、工学・建築学部、理学部、経営学スクール、継続教育スクール、大学院スクールなど、多様な学部・学科が設置されています。特に、ジャーナリズム、メディア、理工学建築分野は、カナダの中でも高い評価を得ており、多くの学生を輩出しています。

さらに、デジタル・メディア・ゾーンという起業支援部門を運営し、100社以上の企業支援実績を持つなど、イノベーション創出にも積極的に取り組んでいます。

主要な校舎

TMUのキャンパスには、ライアソン大学時代から続く歴史的建造物に加え、最新の設備を備えた近代的な校舎が共存しています。代表的な校舎としては、図書館、工学部・計算機センター、管理棟、劇場、スポーツセンター、学生センターなどが挙げられます。また、2008年秋からはヤング・ダンダス・スクウェアにある映画館AMCも大学の施設として活用されています。

まとめ

トロント州立大学は、都市の中心に位置する立地、充実した教育プログラム、そして先進的なキャンパス環境を備えた、カナダを代表する大学の1つです。学生にとって魅力的な学習環境を提供するとともに、地域社会への貢献にも積極的に取り組むことで、未来社会の発展に大きく貢献しています。

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