BMOフィールド

BMOフィールドについて

BMOフィールドはカナダのトロントに位置し、エキシビション・プレイス内にあるフットボール専用スタジアムです。このスタジアムは、トロントFCとカナダのナショナルサッカーチームのホームグラウンドとして知られています。スタジアムの所有権はトロント市にあり、運営はメイプルリーフ・スポーツ&エンタテーメントによって行われています。

歴史と建設

BMOフィールドの建設は、カナダが2007 FIFA U-20ワールドカップの開催地に選ばれたことに起因しています。当初の計画では、ヨーク大学が新スタジアムの建設資金を負担し、その敷地内に建設される予定でした。しかし、2005年に大学側がプロジェクトを続行できないことが明らかになり、スタジアムはエキシビション・スタジアムの解体後の場所へ移転されることとなりました。

2006年には、メジャーリーグサッカー（MLS）がトロントFCの加入を認めると共に、サッカー専用スタジアムを本拠にすることが条件とされ、新スタジアムの必要性が一層高まりました。同年8月31日には、BMOファイナンシャルグループが命名権を取得し、スタジアムの名称が「ナショナル・サッカー・スタジアム」から「BMOフィールド」に変わりました。ここでの「BMO」は、モントリオール銀行のティッカーシンボルに由来しています。

スタジアムは2007年4月に完成し、最初の試合が行われたのは同月の28日でした。トロントFCはホームゲームにおいてカンザスシティ・ウィザーズに惜しくも0-1で敗れました。5月12日にはグランドオープンの式典が行われ、MLSのコミッショナーはBMOフィールドにて2008年のオールスターゲーム、2010年のMLSカップが開催されることを発表しました。

2008年には、ウェストハム・ユナイテッドFCとのオールスターゲームも行われ、スタジアムの名声が広まりました。2014年にはFIFA U-20女子ワールドカップの予行演習がここで行われるなど、国際的なイベントも数多く受け入れています。また、2026 FIFAワールドカップ|2026_FIFAワールドカップでも会場として使用される予定です。

所有と運営

BMOフィールドのオーナーはメイプルリーフ・スポーツ&エンタテーメント（MLSE）で、同社はトロント・メープルリーフス（NHL）やトロント・ラプターズ（NBA）など、カナダのスポーツチームのオーナーでもあります。スタジアムの総工費は約6,250万カナダドルで、MLSEが多くの資金を負担しました。連邦および州政府も資金提供を行い、トロント市も負担しています。

2015年5月、MLSEはベル・カナダと協力してCFLのトロント・アルゴノーツがBMOフィールドに本拠地を移すことを発表しました。これにより、収容人数も増加し、21,556人から30,991人まで拡大されました。

特徴

BMOフィールドは、2009年までは人工芝を使用していましたが、2010年からは天然芝に切り替えられました。スタジアムのデザインは、観客席が基本的に赤と白の配色でまとめられ、シンボルとして東側には大きなメープルリーフ、西側には「TORONTO」とトロントFCのロゴ、南側には「BMO」の文字が描かれています。

このスタジアムは、サッカーだけでなく他のスポーツやイベントにも利用され、多くの観客を魅了する施設として機能しています。

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