トロ・ロッソ STR14

トロ・ロッソ STR14 (Toro Rosso STR14) の概要

トロ・ロッソ STR14はスクーデリア・トロ・ロッソが2019年シーズンのF1世界選手権に向けて開発したフォーミュラ1カーです。この車両は同チームにとって特に重要な意味を持ち、様々な技術革新が施されていました。

2019年シーズンの開幕

2019年の2月11日に新マシンSTR14が公に発表されました。この時、親チームであるレッドブルはホンダ製のパワーユニットを搭載することとなり、エイドリアン・ニューウェイがデザインに関わることになりました。これに伴い、トロ・ロッソはレッドブルとの技術的な統合を深めることとなり、部品の共通化が進められました。

しかし、完全な共通化は行われず、旧式のRB14の部品も多く使用されていました。この判断は、性能向上が期待できる最新のパーツを用いた場合、逆にレギュレーション違反になる خطرがあるため、信頼性の高い旧部品の選択がなされたとされています。

チーム名の変更

なお、2020年からはチーム名が「スクーデリア・アルファタウリ」に変更され、STR14はトロ・ロッソとしての最後のマシンとなりました。

ドライバーと成績

ドライバー陣は、2019年にダニール・クビアトが復帰し、新たにアレクサンダー・アルボンも加入しました。プレシーズンテストを問題なく終え、開幕戦オーストラリアGPではクビアトがまず入賞を果たしました。続くバーレーンGPではアルボンも初のポイントを獲得。これにより、チームはシーズン良好なスタートを切りました。

第6戦モナコGPでは、2017年以来のダブル入賞を達成するなど、安定したパフォーマンスを発揮しました。特に、第11戦ドイツGPでは天候が厳しい中、クビアトが3位でフィニッシュし、2008年以来の表彰台を獲得する快挙を成し遂げました。

その後、サマーブレイクを挟んで第13戦ベルギーGPからはガスリーがチームに加わり、クビアトと共に戦いました。ガスリーはその後のレースでも好成績を残し、特に第20戦ブラジルGPでは2位でフィニッシュしました。これにより、チーム史上最高得点となる85ポイントを獲得し、コンストラクターズランキング6位に入る結果となりました。

2種類のドライバーのポイント

シーズンを通して、クビアトは最終的に37ポイントを獲得し、アルボンは16ポイントを得ました。また、ガスリーのパフォーマンスも素晴らしく、32ポイントを記録しています。これにより、チームも充実したシーズンを迎えることができました。

まとめ

総じて、トロ・ロッソ STR14は性能面でも結果面でも多くの成果を上げ、チームにとって成功の象徴となったマシンです。次のシーズンに向けてチームの名前が変わる中、STR14としての歴史は記憶に残るものとなりました。

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