トワイライト・タイム

『トワイライト・タイム』は、フィンランドのパワーメタルバンド、ストラトヴァリウスが1991年に発表したスタジオアルバムです。当初は『Stratovarius II』というタイトルで、フィンランド国内のみでBluelight Recordsからリリースされました。その後、ドイツのノイズレコードとの契約を機に、アルバムタイトルとジャケットを改めてヨーロッパで発売されました。

このアルバムでは、ヤリ・ベヘムがベーシストとしてクレジットされていますが、実際にはほとんどのベースパートはティモ・トルキが演奏しています。次作『ドリームスペース』の制作中にヤリ・カイヌライネンが加入したため、ティモ・トルキがベースを演奏している最後のアルバムとなりました。

日本での発売は1993年でしたが、1992年の輸入盤チャートで長期間1位を獲得するなど、発売前から大きな話題を呼んでいました。日本版の発売を記念して、1993年7月にはティモ・トルキがプロモーションのため初めて来日しています。

収録曲は以下の通りです。

1. ブレイク・ジ・アイス (Break the Ice)
2. ザ・ハンズ・オブ・タイム (The Hands of Time)
3. マッドネス・ストライクス・アト・ミッドナイト (Madness Strikes at Midnight)
4. メタル・フレンジー (Metal Frenzy)
5. トワイライト・タイム (Twilight Time)
6. ザ・ヒルズ・ハヴ・アイズ (The Hills Have Eyes)
7. アウト・オブ・ザ・シャドー (Out of the Shadows)
8. リード・アス・イントゥ・ザ・ライト (Lead Us into the Light)

これらの楽曲のうち、8曲目「リード・アス・イントゥ・ザ・ライト」はトルキが作詞・作曲、4曲目「メタル・フレンジー」はトルキが作曲を手掛けています。その他の楽曲は、トルキが作曲、トゥオモ・ラッシーラが作詞を担当しています。

アルバムの制作には、以下のミュージシャンが参加しています。

ティモ・トルキ - ギター、ボーカル、ベース
ヤリ・ベヘム - ベース
アンティ・イコーネン - キーボード
トゥオモ・ラッシーラ - ドラムス

『トワイライト・タイム』は、ストラトヴァリウスの初期の音楽性を色濃く反映した作品であり、後の彼らのスタイルを確立する上で重要な役割を果たしたアルバムと言えるでしょう。特に、ティモ・トルキのギタープレイと、アンティ・イコーネンのキーボードが織りなすメロディックなサウンドは、多くのファンを魅了しました。また、輸入盤の人気が先行するという珍しい形で日本でも注目を集めた作品としても知られています。

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