トーモク

株式会社トーモク：段ボール・紙器製造におけるリーディングカンパニー

株式会社トーモクは、段ボールと紙器の製造を主とする老舗企業です。1940年（昭和15年）に北海製凾乾燥株式會社として設立され、以来、日本の包装資材業界において重要な役割を担ってきました。缶詰用木箱製造販売から事業を開始し、1956年（昭和31年）には段ボール箱製造販売へと進出。その後、1971年（昭和46年）に現在の社名「株式会社トーモク」へと改称しました。

堅実な成長と全国展開

トーモクは、長年にわたる事業活動を通じて、着実な成長を遂げてきました。1974年（昭和49年）には東京証券取引所第二部と札幌証券取引所に上場し、1981年（昭和56年）には第一部へ指定替え。全国各地に生産拠点を拡大し、現在では北海道から九州まで、16の工場を展開しています。これらの工場は、多様なニーズに対応するため、それぞれ独自の特性を持っています。例えば、北海道の小樽工場や、東北地方の仙台工場、関東地方の館林工場や厚木工場、中部地方の小牧工場、関西地方の大阪工場や神戸工場、そして九州の基山工場など、各地域に密着した生産体制が強みです。

多角的な事業展開とグループ企業

トーモクは、段ボール・紙器製造事業のみに留まらず、多角的な事業展開も積極的に行っています。1984年（昭和59年）には、住宅メーカーである株式会社スウェーデンハウスを設立。高品質の木造住宅の設計・施工・販売を手掛け、スウェーデンの関連会社と連携し、部材の製造から販売までを一貫して行っています。2013年にはスウェーデンハウスを完全子会社化し、グループ全体のシナジー効果を高めています。また、その他にも数多くの関連会社や子会社を有し、多様なビジネスモデルを展開しています。

歴史と変遷

トーモクの歴史は、日本の経済成長と深く結びついています。戦後復興期における缶詰用木箱製造から始まり、高度経済成長期には段ボール需要の増加に対応し、工場の増設や設備投資を積極的に行いました。バブル経済崩壊後も、市場の変動に柔軟に対応し、事業の多角化や効率化を進めてきました。近年では、環境問題への意識の高まりを受け、環境に配慮した製品開発や省エネルギー化に取り組んでいます。

主要拠点

本社: 東京都千代田区丸の内（丸の内三井ビル）
中央研究所: 埼玉県さいたま市岩槻区
生産拠点: 群馬県、埼玉県、神奈川県、長野県、北海道、大阪府、兵庫県、愛知県、佐賀県、静岡県、青森県、新潟県、山形県、宮城県、千葉県、群馬県（計16拠点）

関係企業と連携

トーモクは、日本製紙など、業界をリードする企業との連携も積極的に行っています。これらの連携を通じて、技術革新や製品開発、そして持続可能なサプライチェーン構築に取り組んでいます。

未来への展望

トーモクは、今後も包装資材業界のリーディングカンパニーとして、時代の変化に対応しながら、持続可能な成長を目指していくでしょう。高品質な製品を提供することはもちろん、環境問題への配慮や、社会貢献にも積極的に取り組むことで、企業としての社会的責任を果たしていくことが期待されます。

沿革まとめ

1940年：北海製凾乾燥株式會社として設立
1949年：東洋木材企業株式会社に商号変更
1956年：段ボール箱製造販売開始
1971年：株式会社トーモクに商号変更
1974年：東証2部、札幌証券取引所に上場
1981年：東証1部に指定替え
1984年：株式会社スウェーデンハウス設立
1987年：本社を東京都に移転
1998年：千葉紙器工場開設
2000年：仙台紙器工業株式会社を子会社化
2003年：日榮紙工株式会社に資本参加
2004年：日清紙工（現・トーシンパッケージ）を買収
2006年：横浜工場閉鎖、厚木工場開設、株式会社太田ダンボール設立
2009年：スウェーデンハウスと北洋交易の間で事業再編
2013年：スウェーデンハウスを完全子会社化
2015年：神戸工場開設
2016年：長野工場開設

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