ドゥシャン・バイェヴィッチ

ドゥシャン・バイェヴィッチのプロフィール

ドゥシャン・バイェヴィッチ（Dušan Bajević）は、1948年12月10日生まれの元サッカー選手であり、そして指導者としても広く知られています。彼はボスニア・ヘルツェゴビナのモスタル出身で、選手としてはFW（フォワード）のポジションで活躍しました。

選手としてのキャリア

バイェヴィッチの選手キャリアは1966年にFKヴェレジュ・モスタルで始まりました。11シーズンにわたってこのクラブに在籍し、277試合に出場して127得点を記録しました。彼は1977年にギリシャのAEKアテネに移籍し、ここでの活躍が彼のキャリアにおいて重要な転機となりました。AEKアテネでは1978年と1979年のリーグ優勝、1979年のカップ優勝に貢献し、1980-81シーズンにはリーグ得点王の栄誉を手にしました。バイェヴィッチはファンから非常に高い支持を受け、AEKアテネの歴史に名を刻む選手の一人となりました。彼は1983年に再度ヴェレジュ・モスタルに戻り、選手としてのキャリアを終えることになります。

バイェヴィッチはユーゴスラビア代表としても重要な役割を果たしました。彼は1970年から1977年の間に国際Aマッチに37試合出場し、29得点を記録しました。特に1974年のFIFAワールドカップではザイール戦でハットトリックを達成し、チームの2次リーグ進出に貢献しました。その後、彼は地元で開催されたUEFA欧州選手権1976にも出場しました。

監督としてのキャリア

選手引退後、バイェヴィッチは監督の道に進みます。最初の監督就任先は古巣のヴェレジュ・モスタルで、1986年にはユーゴスラビアカップ決勝でディナモ・ザグレブを下し、優勝を導きました。

彼はその後、時を経てギリシャのAEKアテネの監督に就任し、1988年から1996年までの長い期間にわたり指揮を執りました。その間、4度のリーグ優勝（1989年、1992年、1993年、1994年）と1度のカップ優勝を達成しました。1996年にはオリンピアコスFCの監督に就任し、ここでも成功を収めました。バイェヴィッチは1997年から1999年の間にリーグ三連覇やカップ優勝を達成し、1999年にはリーグとカップの二冠をもたらしました。

さらにPAOKテッサロニキやAEKアテネ、オリンピアコスで成功を収めたバイェヴィッチは、2006年にレッドスター・ベオグラードの監督に就任するも、初期の結果に苦しみました。その後、成績が下降線をたどり、辞任に至ることとなります。バイェヴィッチは、ギリシャのアリス・テッサロニキで新たに3年契約を結びましたが、すぐに辞任しています。

達成したタイトル

選手としての主なタイトル

• - AEKアテネFC

- アルファ・エスニキ：2回（1977-78、1978-79）
- キペロ・エラーダス：1回（1977-78）

• - FKヴェレジュ・モスタル

- バルカン・カップ：1回（1980-81）

指導者としての主なタイトル

• - FKヴェレジュ・モスタル

- ユーゴスラビアカップ：1回（1985-86）

• - AEKアテネFC

- アルファ・エスニキ：4回（1988-89、1991-92、1992-93、1993-94）
- キペロ・エラーダス：1回（1995-96）

• - オリンピアコスFC

- アルファ・エスニキ：4回（1996-97、1997-98、1998-99、2004-05）
- キペロ・エラーダス：2回（1998-99、2004-05）

バイェヴィッチは、サッカー界での彼の貢献を通じて、選手としても監督としても印象的な成果を残した偉大な人物です。

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